自分のキャラの見つけ方。

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はじめに。


プロマジシャンの世界では「キャラクター」が大切と言われています。

その理由は・・

ただ、マジックを見せるだけでは面白くない。

そのマジシャン自身の個性がないと、誰がやっても同じマジックにしかならない。

と言うのが、よく言われる理由です。

キャラクターとは?


テレビで見る有名なマジシャンでも、

ミステリアスで不思議なオーラを出している方もいれば・・

ユニークなしゃべり方で、タネがバレバレなマジックをわざとして笑いを誘う方もいます。

単純にいえば、それが個性であり、キャラクターでしょう。

つまり・・

キャラクターとは個性ということです。

キャラクターは必要なのか?


しかし・・

そのキャラクターを生かせるのは、有名だから成り立つ部分もあり、私のような無名なマジシャンには難しい部分があります。

それは・・

有名なマジシャンならば、初対面の観客でも、そのマジシャンがどういうキャクターなのかを、ある程度、知っています。

しかし・・

私のような無名なマジシャンは、初対面の観客は、どんなキャラクターのマジシャンかを知りません。

つまり・・

ミステリアスなマジシャンなのか?

笑いを取るようなマジシャンなのか?

あるいは・・

どんなマジックを披露するのかさえも初対面の観客は知りません。

ですので・・

まず、キャラクターを知ってもらう事からスタートするのです。

しかし・・

無名なマジシャンが無理に表面上だけでキャラクターを作っても、場所によって、観客に違和感を与えてしまいます。

例えば・・

スタイリッシュな風貌で大人な雰囲気のキャラクターは保育園など子供の多いイベントに登場したら、アンバランスです。

あるいは・・

今風のお洒落な風貌をした若いマジシャンが、ご高齢の多い敬老会のような場所に登場するのもアンバランスです。

しかし・・

テレビ等でお馴染みの有名人であれば、どんなキャラクターでも、場所を選らばないのです。

それは・・

ほとんどの観客がテレビ等で、すでに、そのパフォーマーの人間性や面白さをわかっているからです。

場所とアンバランスな風貌で登場しても・・

「あの人だから、あのような風貌をしているんだ」

と納得してくれます。

例えば・・

裸芸人と呼ばれる裸で芸をするお笑い芸人は有名だから、裸でも許されるのです。

もしも・・

私のような無名なパフォーマーが裸でステージに登場したら、ほとんどの人に、ドン引きされてしまうでしょう(笑)

毒舌キャラと呼ばれるタレントの方なども、ただ毒舌を言うだけでなく、テレビを通じて、人間性や内面の良さなども伝わっているから許されるのです。

私のような無名のパフォーマーが初対面の観客に毒舌を言ったら、怒らせるだけです。

つまり・・

無名なマジシャンは無理に風貌や表面上だけでキャラクターを作る必要はないし、作らない方が良いのです。

それよりも・・

自分自身の人間性で勝負するべきです。


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キャラクターを作るには、どうすればいいのか?


観客は無名なパフォーマーの作られたキャラクターなんて興味はありません。

それよりも人間性を見ようとします。

若いマジシャンの中では、カッコいいキャラクターのマジシャンを目指そうとする方も多いです。

しかし、ハッキリ言って・・

カッコ良さを目指そう何て言うのは単なる自己満足でしょう。

カッコいいかどうかを決めるのは、パフォーマー自身ではなく、観客です。

表面上の風貌だけで、カッコよくしようというのは、むしろ逆効果です。

カッコいい男の条件は色気のある男です。

そして・・

色気とは余裕から生まれるのです。

つまり・・

カッコよく見せようと必死になるのは、色気もカッコよさも無くしてしまいます。

必死さはカッコ悪さになります。

さらに・・

面白さも余裕から生まれるのです。

観客を笑わせようと必死になっているパフォーマーを見かけることが、たまにありますが・・

必死さが伝わると、まったく笑えなくなってしまいます。

余裕があるから、観客を笑わせる事が出来るのです。

マジシャンがマジックを見せる事だけに必死になっていては・・

マジシャン自身のカッコよさも、面白さも観客には伝わりません。

しかし・・

マジックを見せる事に余裕を持てるようになれば、自然とキャラクターが生まれてくるでしょう。

つまり・・

キャラクターとは余裕から生まれるのです。

そのキャラクターはカッコよさかもしれませんし、ユニークな面白さかもしれません。

それは、自分自身の人間性によって変わってきます。

キャラクターを作りたいのであれば・・

まずは余裕を持ってパフォーマンスが出来るようになることです。

そして・・

キャラクターとは長所ではなく短所です。

太っている人はデブを売りにすればキャラになりますし、ハゲている人はハゲを売りにすればキャラになります。

人は長所よりも短所こそが愛される部分なのです。

短所をさらけ出す余裕があれば、それがキャラクターになるのです。

最後に。


キャラクターのある人は、マジックをしなくても観客を楽しませる事が出来ます。

マジックをしないと観客を楽しませることが出来ない人は、キャラクターが無いという事でしょう。

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