高知県で「佐藤」の苗字が少ない理由。

このエントリーをはてなブックマークに追加



スポンサーリンク

はじめに。


日本全国で多い苗字ランキングは・・

1位・佐藤(さとう)

2位・鈴木(すずき)

3位・高橋(たかはし)

4位・田中(たなか)

5位・伊藤(いとう)

です。

そして・・

高知県で多い苗字ランキングは・・

1位・山本(やまもと)

2位・山﨑(やまさき)

3位・小松(こまつ)

4位・高橋(たかはし)

5位・浜田(はまだ)

です。

たしかに、高知に住んでいる私の周りでも・・

山本さん、山﨑さん、小松さん、高橋さん、浜田さんは多いですね。

鈴木さんは、それほど多くは無い気がしますが、たまにいます。

しかし・・

佐藤さんは私の周りでは、ほとんどいないような・・。

全国1位なのに不思議です。

調べると、高知では佐藤の苗字は・・

166位。

全国で沖縄に次ぐ少なさだそうです。

なぜ、高知では佐藤さんは少ないのか調べてみました。

なぜ、高知県では佐藤の苗字が少ないのか?


まず・・

佐藤の苗字の起源は1000年前まで遡ります。

当時、公家の血筋でもあった藤原(ふじわら)家の子孫が名乗りだした苗字だそうです。

「藤」は「藤原」の藤で、「佐」は役職をあらわす文字だったそうです。

さらに・・

この公家の血筋を引く由緒正しき、当時の佐藤さんの子孫から・・

「山内(やまうち)」という苗字が生まれたそうです。

そう・・

山内といえば江戸時代の高知県の大名だった山内家。

高知城の初代城主は大河ドラマにもなった「山内一豊(やまうちかつとよ)」です。


*本山白雲作の山内一豊の銅像(高知城公園)
パブリックドメイン ウィキメディア・コモンズより

て事は・・

高知では江戸時代に佐藤家の血を引く山内の苗字の殿様がいたのです。

ですので・・

高知では殿様の先祖である佐藤の苗字は遠慮して名乗る人が少なかった。

というの理由が考えられます。

さらに・・

高知城の初代の殿様である山内一豊の妻、千代(ちよ)のお父さんの苗字は・・

「遠藤(えんどう)」だそうです。

遠藤の苗字は高知県で・・

965位。

佐藤さんより、はるかに少ないですね。

ちなみに・・

高知県のお隣の徳島県では「佐藤」は1番多い苗字だそうです。


スポンサーリンク

高知県に多い苗字の特徴。


高知で2番目に多い「山﨑」の苗字は・・

「山崎」ではなく「山﨑」と正式には書く人が多いです。。

「崎」の「大」の部分を「立」と書きます。

山崎は全国にもポピュラーな苗字ですが・・

この「﨑」の文字を使う苗字が多いのが高知県の特徴です。

また・・

大﨑さんや川﨑さん等も「﨑」の字を書く人が高知県では多いです。

高知県知事の尾﨑正直知事も苗字も「﨑」の字を書きます。

まとめ。


高知では全国1位の多さの「佐藤」の苗字が少ない。

理由は江戸時代の高知の大名、山内家の歴史が関係していると考えられる。

その関係か「遠藤」の苗字も高知県では少ない。

高知県では「山﨑」等、苗字に使う「﨑」は「崎」ではなく「﨑」の文字を書くことが多い。


スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です