フリーランスの戦い方。会社組織の経営戦略を真似てはいけない。

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はじめに。


私はプロマジシャンであり、フリーランス(自営業者)です。

プロマジシャンの業界はフリーランスや個人事業主として働く人が多い世界。

フリーランスと言えど経営者です。

最近は大企業の社長から学ぶ経営の本や経営セミナーなどもあります。

将来、会社を立ち上げて社長を目指す人であれば、そういったものも参考になるかもしれませんが・・

もしも一生、フリーランスとして仕事をして行きたいと思うのであれば、社長や会社組織の経営戦略をそのまま真似るというのは、少し違って来るのです。

フリーランス、個人事業主、自営業の違い。


フリーランスとは?

フリーランスとは企業に属さず、独立して仕事をしている人の事です。

イラストレーターやカメラマンなどの仕事にフリーランスは多いと思われます。

個人事業主とは?

個人事業主とは税務署に開業届けを出しているけど、法人を設立せずに個人で事業をしている人の事です。

飲食店などの店舗を営む人に多いでしょう。

自営業とは?

自営業とは自ら事業をしている人の事であり、幅広く使われる言葉です。

つまり・・

フリーランスと個人事業主、どちらも自営業です。

ちなみに・・

私の場合はイベントなどでマジックショーをする仕事はフリーランス。

マジックバーの経営は個人事業主となるでしょう。

会社の社長は「戦国武将」であるべき。


会社の社長は社員達のトップに立つ人です。

戦国時代に例えるなら、会社はお城であり、社員は家来、社長はお殿様であり戦国武将でしょう。

挿入画像01

戦国武将は戦でリーダーシップを発揮して、戦略を練り、家来達に的確な指示をしないといけません。

また・・

武士道という理念の元、家来達の見本となる生き方をしないといけない存在です。

社長もリーダーシップを発揮して、社員達に指示をしないといけませんし・・

社員の見本となるように、先頭に立って会社を引っ張って行き、頼れる存在でないといけません。

フリーランスは「忍者」であるべき。


会社の社長が戦国大名なのであれば・・

フリーランスや個人事業主など自営業者は忍者であるべきです。

挿入画像02

忍者はフリーランスと同じく個人で戦います。

忍者が戦国大名率いる大軍に正面から戦っても勝ち目はありません。

しかし・・

忍者には忍者の戦い方があるのです。

忍者から学ぶフリーランスの戦い方。


①忍者は目立ってはいけない。

忍者は基本的に目立たず、敵から姿を隠しています。

フリーランスも同じく目立ちすぎない方が良いのです。

それは何の事かというと・・

事業の宣伝活動です。

大企業は有名芸能人を起用してテレビCMなどで大々的に商品や事業を宣伝したりします。

しかし・・

フリーランスのような個人に、そんな広告宣伝費をかける予算ありません。

宣伝力で勝負をしても勝ち目は無い。

ですので・・

フリーランスは高い広告宣伝費をかけて勝負する必要はありません。

大企業のように目立たなくて良いのです。

私は基本的に広告宣伝費は一切かけていません。

ただし・・

一切、宣伝をしなくて良いというわけではありません。

今はSNSなどネットがあれば、個人がタダで宣伝を出来る時代です。

つまり・・

フリーランスのマーケティングは口コミに力を入れるべきなのです。

大企業と違い、フリーランスは個人ですので、仕事の依頼を引き受けられる顧客の数も限られます。

より多くの顧客を受け持つよりも、本当に自分を必要としている顧客に出会えるように、口コミでアピールして行くべきでしょう。


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②忍者は正々堂々と勝負はしない。

戦国武将は武士道の名の元に正々堂々と勝負をするのが美学です。

しかし・・

忍者が正々堂々と大軍相手に真正面から勝負をしても勝ち目はありません。

忍者は刀だけでなく手裏剣や独自の忍術を使い、独特な戦い方をするものです。

大企業は予算をかけて自社のブランド力を作り上げるものですが、フリーランスのような個人に、それは難しいでしょう。

ですので・・

フリーランスや個人事業主は独自の戦い方をするべきです。

それは・・

大企業には出来ない戦い方をする事。

私が長年、お世話になっている自動車販売店は大手の正規ディーラーではなく、個人経営のような町の車屋さん的な所です。

大手ディーラーであれば「安心と信用」は強いですが・・

個人経営店の場合は大手ディーラーでは出来ないサービスをしてくれます。

例えば、長年乗っている車が故障した場合に、正規部品でなく、廃車になる車から代用出来る部品を取り出して、安く修理をしてくれたり・・

新車を購入する際も各メーカーの車の良い所と悪い所も正直にえこひいき無しに話してくれます。

まさに、個人店だからこそ出来るサービスであり、戦い方でしょう。

また・・

飲食店には大手チェーン店もあれば、地元の隠れた名店もあります。

大手チェーン店はマニュアル化されたメニューで勝負をしますが・・

隠れた名店にはマニュアルはなく、常連様しか知らない裏メニューがあったり、その場でお客様のリクエストで創作料理を作ったり出来るものです。

つまり・・

大手には出来ない弱点を付いて戦うべきなのです。

③忍者は変装をする。

時代劇などで忍者は町人や農家に変装していたり、くノ一と呼ばれる女性忍者は芸者に変装したりします。

フリーランスは変装ではありませんが、色々な仕事をしないといけません。

個人で仕事をするのですから、営業活動や経理にスケジュール管理も全て自分でやらないといけません。

つまり・・

本業以外に幅広いスキルを持つ必要があります。

だからこそ・・

それがフリーランスの強みにもなります。

企業はそれぞれの分野に担当者がいるものですが・・

フリーランスの場合は全てを担当しているのが自分自身です。

顧客からすると、要望によって、いちいち担当者が変わるよりは、全てを一人が担当してくれている方が安心な場合もあるでしょう。

④忍者の使命は生き抜く事。

忍者の仕事はスパイ活動のように敵の情報を主君である、お殿様に伝える事でした。

ですので・・

その使命を果たすまでは決して敵に見つかり死んではいけなかったのです。

侍は正々堂々と戦い美しく散る事も美学とされていたようです。

家来である侍が死んでも、お殿様が生きている限りはお城は守られているからです。

しかし・・

忍者は美しくとも散ってはいけなかったのです。

これは、現代の大企業とフリーランスの経営戦略の違いにも例えれるでしょう。

大企業の社長は戦国武将のように、ライバル会社としのぎを削り勝負していかないといけません。

時には負ける事もあるかもしれませんが・・

負けても会社が倒産しない限りは再び勝負が出来ます。

しかし・・

フリーランスは大企業のような体力はありませんので、一度の負けが命取りになるかもしれません。

フリーランスは負けるかもしれない勝負はしてはいけないのです。

企業の使命は新事業に挑戦し続けることでしょうが・・

フリーランスや個人事業主の使命は生き残り続ける事なのです。

ですので・・

フリーランスや個人事業主は大企業のようなリスクを取るべきではありません。

一つ例を上げるとすれば、融資です。

企業は基本的に新事業を立ち上げる際に銀行からの融資(借金)を元手に立ち上げて行きます。

しかし・・

それは会社経営のやり方です。

フリーランスや個人事業主は借金というリスクを出来る限り取るべきではありません。

万が一、事業が失敗した場合に命取りになるからです。

新事業をやらない方が良いというわけではありません。

時間と金銭の余裕があるなら、やるべきでしょうが、個人の場合は借金というリスクを取らずに、まずは出来る限り予算をかけずにやるべきでしょう。

また・・

事業が一つだけというのは、その事業が行き詰まると収入が無くなるわけですから、それはそれでリスクが高くなります。

リスクの分散の為に事業を複数持つ事も大切ですが・・

フリーランスは会社組織とは違い、基本的に個人で仕事をするわけですから、出来る事は限られます。

私はフリーランスの事業は3つが、ちょうど良いと思います。

最後に。


フリーランスはビジネスの世界で弱者です。

しかし・・

弱者には弱者の戦い方があるのです。

それは・・

経営戦略の専門用語で言う「ランチェスター戦略」です。

ランチェスター戦略とは、ある限られた分野のNo.1になる事。

つまり・・

大手が攻めて来ない。もしくは、攻めてきにくい場所や分野を狙って、そこの一番になれば良いのです。

ランチェスター戦略は、まさに元々、軍隊戦略の言葉で弱者の戦い方のマニュアルなのです。



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飲食店やお店を経営した方。また、個人で経営をしてみたい方向けの記事です。

*小さな飲食店が成功する、たった一つの方法。

マジシャンだけでなく自営業者全員に参考にしていただけると思う記事です。

*誰も言わないプロマジシャンになる本当のリスク。備えるべき5つの方法。

自営業者全般向けの記事です。

*自営業の店舗経営者がやってはいけない3つの事。


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アイキャッチ画像:Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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