店舗を移転してみて分かったネット集客の落とし穴。

1 はじめに。
2 移転してみて分かったネット集客の落とし穴。
3 店舗を移転する際にやっておくべき事。
4 最後に。

はじめに。

手品家高知店は2020年4月に店舗を移転しました。

場所は旧店舗から歩いて3分ほどの場所です。

近場とは言え、お客様が分かりやすいように、2月頃からお店では移転する事を告知して・・

3月には案内状を作成して住所の分かるお客様へ郵送。

ツイッター、フェイスブック、インスタグラムといった各SNSでも移転した事を情報発信。

また・・

手品家高知店のWEBサイトの住所を更新して、さらに、Googleマイビジネスでも住所更新をして、検索サイトでも新しい住所が表示されるようにしました。

移転してみて分かったネット集客の落とし穴。

上記の作業を全てこなす事により、私は移転の告知は完璧に出来ていると思っていました。

ところが、移転しみると・・

「お店の場所変わったんですか？」

と言った電話や・・

「久々に行ってみたら、お店が無くなっていたんですけど？」

と言った声が沢山、聞かれる事になりました。

そこから、わかった事は・・

ネットでの情報発信は意外と見られていない。

という事でした。

今はネット社会で、多くの人がスマホを持っていますし、SNSもやっている人が多いです。

しかし・・

お店が移転した情報をチェックしてくれていたのは私と個人的にも親しい一部の方々くらいだという事がわかりました。

お店に数回来てくれている方でも、沢山ある中の行きつけのお店の情報をいちいちチェックしている人はあまりいないようです。

例え、SNSで「店舗が移転しました」と言う情報を見かけても「へー。そうなんだ。」と思っても数日たつと忘れる人もいるのでしょうね。

実際に店舗が移転したことを知らせるのに一番効果的だったのは・・

旧店舗の入り口に張っておいた張り紙でした。

ところが・・

不運な事に私の場合は、そこにトラブルが発生したのです。

手品家高知店が移転した理由は旧店舗があったテナントビルが取り壊しになるからです。

ちなみに旧店舗はテナントビルの8階にありました。

移転後すぐに取り壊しになるわけではありませんので、移転した事を知らせる張り紙を8階にある旧店舗入り口に貼っておいたのですが・・

手品家高知店が移転して、すぐにエレベーターが停められたのです。

ですので・・

移転した事を知らずに旧店舗へ出向いたお客様は張り紙を見ることはなく、手品家高知店は「潰れたのか？」「コロナで休業なのか？」など勘違いした方もいたようです。

幸い、「お店ひょっとして移転しましたか？」と電話をしてくれたお客様がいて、私はエレベーターが停められている事を知ることが出来ました。

すぐに、ビルの1階の入り口付近に張り紙を張り直しに行きました。

すると・・

「張り紙を見て場所が移転した事を知って、新しい場所もわかった。」と言うお客様が一気に増えたのです。

店舗を移転する際にやっておくべき事。

私が店舗を移転した際の告知方法で効果的だったのは、ネット上の告知よりも圧倒的に旧店舗に張った張り紙でした。

しかし・・

SNSなどネット上での告知をしなくて良いと言うわけではありません。無料で出来るネット上の告知は全てやるべきでしょう。

もちろん・・

ネット上での告知で移転した事を知ったお客様も一定数はいます。

ただし・・

それだけでは不十分だという事です。

住所の分かるお客様へは案内状を送付。

旧店舗への張り紙はもちろん・・

移転を知らせるチラシを作成して、親しい近隣へのお店に頼んで張ってもらったりするのも効果的でしょう。

今はデジタル社会だからと言って、アナログな事を怠ると痛い目を見ます。

アナログを生かさないとデジタルも生かせない。

という事でしょうね。

また・・

私は有料なフリーペーパーや雑誌などへの広告掲載については消極的な方ではありますが、移転を知らせるために期間限定の掲載であればしておいた方が良いかもと思います。ただし、予算に余裕がある範囲内で。

最後に。

店舗の移転後は意外な事で出費が出て来るものですので、移転オープン記念だからと余分な経費は使わずに余裕をもって経費を残しておきましょう。

私の場合も移転オープン後に中古で譲り受けたボックス席の椅子に修理が必要な事が分かったりと予定外に必要な予算が幾つか発生しました。

＊挿入画像：Jan VašekによるPixabayからの画像より

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