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はじめに。
マジック界ではSNSで度々、議論になる話題があります。
その中の一つに・・
マジックはウケればいいのか?
という賛否が分かれる疑問です。
具体的に説明しますと・・
「マジックは観客を楽しませる事が大切。ウケるのであれば何をやってもいい。」という考え方。
対して・・
「売り物のマジックばかり演じたり、安易にウケを取ろうとするのは品が無い。マジックも芸術性を高めるべき。」と言う考え方。
ざっくりではありますが、そんな感じで意見が分かれます。
それらについて、私の意見を、こちらの記事でまとめて説明したいと思います。
マジックはウケる事が大切?
マジックはウケる事が大切なのか?と聞かれると・・
そりゃ、もちろんウケる事は大切であり、ウケないマジックはクソネタだろうと思います。
ただし・・
ウケるかどうかは「誰に演じるのか?」によっても変わると思うんですよね。
例えば、アンビシャスカードをオーソドックスな手順で演じたとすれば、マジックを初見の方々にはウケる確率が高いでしょう。しかし、マジシャン達、いわゆる玄人相手にウケるのか?と言うと、見慣れた手順だけでは、あまりウケないでしょう。
逆に、「1枚のコインを手で握ると消える」というマジックをマジシャンが見てもわからないような技法で演じたとすれば、マジックが初見の人よりも玄人にウケるのではないでしょうか。
しかし、玄人にウケそうなマジックに対して「こんな事したって、一般ウケしないよ。」と、切り捨てる人がいます。
そこが、意見が対立する原因なのではないでしょうかね。
私は誰かにウケるマジックなのであれば、十分に価値があると思います。
価値が無いのは素人にも玄人にもウケない、誰にウケない場合だと思います。
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マジシャンはウケさえすればいいのか?
マジックはウケる事が大切だとは思いますが、「ウケさえすれば、何だっていいのか?」と言われますと、そうは思いません。
例えば、マジシャンがステージ上でマジックではなく、裸踊りをしてウケたとしたならば、それで良いのか?
マジックがウケた上で裸踊りをするのであれば良いと思います。
しかし・・
マジックがウケないから裸踊りでウケようとするのであれば、マジシャンではなく、お笑い芸人になるべきだと思いますし・・
裸踊りがウケたとしても、マジックがウケたのでなければ、マジシャンとしての価値はなく失格だと思うのです。
クライアントにも、その場にふさわしいのはマジシャンではなく、お笑い芸人なので、次回からはプロのお笑い芸人を呼ぼうと判断される可能性が高いのではないでしょうか?
もちろん、マジックがしっかりウケた上で、さらに、お笑い芸人にも負けないような裸踊りが出来るのであれば、鬼に金棒だとは思います。
つまり・・
マジシャンと名乗るのであれば、まずは、マジックでウケるべきでしょう。
ところで・・
やしきたかじんは歌手でありながら司会業もこなす関西の大スターでしたね。
お笑い芸人にも負けない歯に衣着せぬトーク力が印象的でしたが、一流の歌手としての評価があるから、生涯、歌手としての人生を全う出来たのではないでしょうか。
もしも、歌手としての評価が無ければ、お笑い芸人的な一タレントでしたでしょうし、あれほどの大スターだったかは、わからないでしょう。
最後に。
こちらの記事の内容は私の独断と偏見を交えたものです。
マジシャンによっても、人それぞれ様々な考えがあるのは当然だとは思います。
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