スポンサーリンク
はじめに。
天才中学生棋士の藤井聡太四段の公式戦連勝記録は29勝でストップしました。
しかし・・
それでも凄いですよね。
まだ、14歳ですよ。
デビューからの公式戦連勝記録は歴代単独一位です。
子供が大人のプロ棋士と対戦して、次々と勝利したという事なんですから。
実は私、小学生の頃、将棋部に入っていました。
とは言っても、現在は駒の動かし方を知っているレベルでして・・
ほとんど素人です(笑)
藤井四段が現れたことによって、普段は将棋の話題に、それほど興味のない私もついテレビ中継などを見てしまいますし、小学校以来、興味が湧いてしまいました。
マジック界にも、こんなスターが現れたら、一気にブームになるんだろうなと思います。
現在の若手マジシャンのレベル。
もちろん・・
マジック界にも凄い実力を持った若手マジシャンは沢山います。
いや・・
おそらく、一昔前よりも若手マジシャン全体の技術は数段、レベルアップしているのではないのでしょうか?
その、要因の一つは・・
ユーチューブ等の動画サイトとレクチャーDVDが流通したことですね。
私が10代の頃はインターネットすら、まったく流通していない時代でした。
レクチャーDVDでなく、VHSのレクチャービデオはありましたが・・
1本2万円以上の高額で、とても学生の頃の私には買えませんでした。
ちなみに今のレクチャーDVDは5000円前後が相場です。
インターネットが普及前の時代のマジックの練習の仕方。
私がマジックを始めた頃は本で勉強していました。
テレビのマジック番組はかかさず録画し、巻き戻し、スロー再生等、繰り返し見て練習したものです。
その為・・
プロマジシャンのマジックの映像というのは、大変に貴重なものだったのです。
ところが・・
今はスマホがあれば、いつでも何処でも映像を見ることが出来ます。
その気になれば、子供でもマジックのテクニックは、すぐに学べる時代です。
スポンサーリンク
動画サイトでマジックを覚えるデメリット。
何事にも光と影があるものです。
動画サイトでは世界中のプロ・アマ問わず色々なマジシャンの映像が公開されています。
中には安易な種明かしまでされているものも。
その種明かしが、しっかりと解説されているものであればともかく、間違っているお粗末なものまであります。
それを見て初心者の方が練習をしてしまうと間違った覚え方をしてしまいます。
さらに・・
基本を学んでいない初心者なのに、いきなりハイテクニックなマジックを練習しようとすると、どうしても粗削りで不自然なテクニックしか身に付きません。
マジックは基本がとても大切なのです。
そして・・
何より情報がすぐに手に入る時代なのですから、せっかく学んだ技術を大切にしようとせず・・
新しいものを次々と身に着けようとして、どれも中途半端なテクニックにしかならない方が多いと思います。
新しい事に挑戦することも大切ではありますが、それよりも・・
今、学んでいることを、しっかり極めることが上達の秘訣だと私は思います。
さらに・・
動画サイトでマジックを学んだ方は、何だか自慢げに「独学で覚えました。」と言う方が多い気が・・
いや・・
独学とは「一人で勉強をすること。」
なので・・その通りかもしれませんが・・
動画サイトに映っていたマジシャンに敬意はないのでしょうか?
さらに・・
そのマジック映像を動画サイトにアップしてくれた方がいるのです。
決して、自分一人の力でテクニックを身に着けた事にはならないと思います。
ですので・・
「主に動画サイト等を見て勉強をしました。」
と言うべきではないでしょうか?
最後に。
将棋の話題に話を戻すと・・
藤井四段は将棋界のスーパースター羽生善治名人に非公式戦ながら勝利したことが、きっかけで一気に話題になりました。
しかし・・
まだ14歳の藤井四段が羽生善治名人を超えたのか?
と言うと、そうではないと思います。
将棋に詳しい方の話によると・・
羽生善治名人の偉大さというのは、それまで将棋界には無かった独自の戦術を作り出し、子供の棋士達も羽生名人の戦術を勉強して将棋界のレベルが一気に上がった。
との事です。
つまり・・
羽生善治名人という存在がなければ、藤井聡太四段も現れなかったかも?
という事です。
ちなみに・・
羽生善治名人独特の戦術を通称「羽生マジック」と呼ばれるそうです(笑)
将棋にしろ、マジックにしろ、一人で上手くなれる人なんていないですよね。
どんな形にしろ、自分が勉強させてもらった先人には敬意を持つべきでしょう。
スポンサーリンク
*アイキャッチ画像「Pixabay」より