よさこいは祭りではなくフェスである。

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はじめに。


高知の夏の風物詩と言えば・・

「よさこい」

です。

よさこいの時期になると、高知市の中心街は・・

まるで人口100万人超えの大都市のような人込みです。

私も幼い頃から、よさこいを見て育ち、今までに3回ほど参加もしたことがあります。

私的に、よさこいは見るよりも、参加した方が何倍も楽しいです。

しかし・・

よさこいに参加するには1ヶ月以上前から練習にも参加しないといけません。

ですので・・

最近は仕事のせいで、週に何度も練習には行けないですので、参加は難しいです。

「よさこいの本家」が高知とは、あまり知られていない。


よさこいは札幌を始め、東京や名古屋など、現在では全国で開催されるイベントになりました。

しかし・・

本家は高知ということは、高知県外では、あまり認知されていない様子です。

以前、お隣の徳島県の人に、よさこいの話題を出すと・・

「よさこいって高知が発祥だったの?」

と、私に聞くまで知らなかったようです(笑)

高知県の方は「よさこいの本家は高知!」と・・

という、プライドを持っている方が多いのですが。

「よさこい」は阿波踊りから誕生した。


「よさこいと言えば札幌。」

なんて、言葉は高知では禁句です(笑)

しかし・・

あまり、そこに拘らなくてもいいのではないのでしょうか?

そもそも・・

よさこい自体も戦後にお隣の徳島県の阿波おどりを真似て作った、踊りです。

阿波おどりだって、元々は盆踊りです。

では・・

盆踊りの本家は?

なんて、言い出したら・・

平安時代まで、さかのぼる話になってしまいます。

「よさこい」と阿波踊りの違い。

よさこいは現在、全国で約80ヵ所の地域で開催されるようになったそうです。

ちなみに・・

阿波おどりは全国で約40ヵ所です。

となると・・

よさこいの人気は阿波おどりを超えた!

いやいや・・

そうでは、ありません。

阿波おどりは江戸時代から続く伝統あるお祭りですので、開催する際には規制が厳しいのです。

振り付けや音楽など・・

伝統を重んじたスタイルでないと、阿波おどりとして認められないのです。

一方・・

よさこいは、その辺りは、わりと自由でなのです。

よさこいのルール。

・鳴子を持つこと。

・音楽に地元の民謡のフレーズが入っていること。

・地方車があること。

くらいで、後は・・

自由にアレンジしても良いのです。

つまり・・

よさこいの方が、各地のお祭りで取り入れやすいということですね。

しかし、もちろん・・

その辺りが、よさこいの良いところなのでしょう。

その、おかげで・・

よさこいの経済効果は成功したと思われます。


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「よさこい」の経済効果。


よさこいの時期は観光客が沢山来る・・

と、言うよりも・・

よさこいの時期に全国から踊り子が来るようになったのです。

よさこいが全国に広がったおかげで、盛大で大規模な本家の高知で踊ってみたいというチームが増えて、全国から沢山のチームが参加するようになりました。

そこにおいては、伝統に拘らない、自由なよさこいだからこそ出来た成功でしょう。

「よさこい」は祭りではない?


阿波おどりは江戸時代からですが・・

よさこいが開催されたのは昭和25年からです。

ですので・・

よさこいは近年のお祭りといえるでしょう。

いや・・

もはや、祭りというものではないかもしれません。

本来、夏祭りは無料息災を祈る為の行事です。

つまり、神様に・・

「今年の夏も病気や災害に襲われることなく、健康で平和に過ごせますように。」

と、お祈りをする為のものなのです。

よさこいには、そのような理念は特にないでしょう。

なので・・

夏祭りではなくて、夏フェスでしょう。

フェスとは・・

野外の広範囲な場所で複数のミュージシャンがライブを行うイベントです。

まさに・・

高知市全域の場所で複数のチームが演舞を披露する、よさこいと共通するようなイベントです。

四国三大祭りとは?


四国三大祭りと呼ばれるのは・・

・高知のよさこい、

・徳島の阿波おどり、

・愛媛県新居浜市の太鼓祭り、

です。

この中で、新居浜市の太鼓祭りは、あまり知らない方も多いと思いますが・・

阿波おどりは江戸時代からですが・・

新居浜太鼓祭りは平安時代から続いている

と言われていて、さらに長い伝統を持ちます。

太鼓台と呼ばれる巨大な神輿を担いで歩く、喧嘩祭りとしても有名な祭りです。

私はサラリーマンの頃に新居浜市の隣の西条市に住んでいたことがあります。

西条市でも同時期に西条祭りと言う「だんじり」の祭が開催されて、新居浜太鼓祭りとセットのような扱いになっていました。

しかし・・

この地域の祭りにかける意気込みが、すごいのです。

まず・・

祭りの時期は、その地域の学校や会社は、ほとんど休みになります。

よさこいの時期は夏休み中ですが、さすがに会社は休みにはなりません。

新居浜太鼓祭りも西条祭りも24時間、深夜にも行われています。

よさこいは夜10時頃には終わります。

新居浜太鼓祭りは観光に力を入れるよりも、地域の祭りとしてのスタイルを優先させる意見が多いのだそうです。

その辺りは、やはり・・

伝統を重んじる祭りなのでしょうね

しかし・・

残念ながら、よさこいは圧倒的に伝統は短いのです。

ですので・・

祭りというよりは、やはり、近年、生まれたイベントの夏フェスに近いでしょう。

しかし・・

フェスにはフェスの新しい魅力と伝統を作っていけば良いでしょう。

最後に。


「よさこい」は高知の貴重な観光資源ですからね。

ぜひ、フジロックフェスティバルを超えるイベントになってほしいものです。

いや、ひょっとして・・

もう、超えてる?(笑)


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