トランプの歴史。日本でカジノが禁止になったのは戦国時代から?

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はじめに。


トランプの起源については、諸説ありますが・・

現在、有力な説とされているのは中国で生まれたという説です。

日本のトランプの歴史。


日本におけるトランプの起源。

日本にトランプが伝わったのは、戦国時代の16世紀にポルトガルからです。

日本に鉄砲が伝わった時期と、ちょうど同時期。

その頃、トランプはポルトガル語のcarta(カルタ)と呼ばれて伝わりました。

つまり・・

今の日本におけるカルタの起源でもあります。

英語圏の国ではトランプの事をplaying cards(プレイングカード)と呼びます。

trump(トランプ)という呼び名は元々、ゲームのルール内にある切り札の意味。

なぜか、その呼び名が日本ではカード自体を指す呼び名として広まったのです。

ちなみに・・

日本のマジシャンもトランプという呼び名は、あまり使わず、カードと呼ぶ事が多いです。

日本ではトランプを使うギャンブルは古くから禁止されていた。

戦国時代に日本にトランプが伝わってから・・

日本ではカルタ遊び、すなわち、トランプを使った賭博が大ブームになったそうです。

カルタは持ち運びが簡単かつ、何処でも遊べるから、武士が戦場等へも持っていきやすいからです。

しかし・・

あまりの加熱ぶりに危機感を覚えたのが、土佐の国(高知県)の大名である長宗我部元親でした。

長宗我部元親は1597年に「博奕かるた諸勝負」を禁止にしたという、史実があります。

つまり・・

日本で初めてトランプを使ったギャンブルが禁止になったのは戦国時代の高知県、

ということです。

高知県は現在も人口比率に対してのパチンコ店の件数が全国トップクラスだったりと、ギャンブル好きが多い県民性なのですが・・

それは、すでに戦国時代からだったのですね(笑)

しかし・・

江戸時代以降もカルタを使う賭博は、武士の間でブームになります。

江戸幕府は賭博に熱中しすぎると、勤労意欲が下がるとし、カルタ賭博を禁止にします。

ところが・・

幕府が禁止すると、賭博好きな人達の間で新しいカルタが考案されるのです。

今で言う「法の抜け穴」による「いたちごっこ」という事ですね。

そこから、生まれたのが、花札や百人一種という、日本独自のカルタなのです。

現代では「法の抜け穴」によるパチンコが国民の娯楽のギャンブルとして発展していますが・・

まさに、ギャンブルを楽しみたい人達と規制をしようとする国の「いたちごっこ」は江戸時代から続いていたのです。

ちなみに・・

江戸時代にすでに公営ギャンブルである宝くじは「富くじ」という名前で幕府公認で売られていたそうです。

トランプは本来、大人の遊び道具。

明治以降、文明開化により、西洋からトランプが日本へ輸入されるようになり、庶民の間でもトランプがブームになります。

しかし・・

明治13年に再び賭博禁止令が出てトランプを使ったギャンブルが法律で禁止されます。

それから・・

日本ではトランプを使う遊びは大人でなく、子供の間で広まるようになります。

実はババ抜きや神経衰弱、セブンブリッジ等も日本で発展した遊びで海外では、あまり知られていません。

海外でポピュラーなトランプゲームといえば、バカラやブラックジャック等、ギャンブル性の強いゲームです。

プラスチック製のトランプは日本だけ?

プラスチック製のトランプは1953年に任天堂が開発製造しました。

つまり、日本で生まれたものです。

ちなみに・・

マジシャンはプラスチック製のトランプを使うことは、あまり、ありません。

また・・

カジノでも使用されているのも紙製のものです。

おそらく・・

その頃、日本では子供の遊び道具として広まっていた為、丈夫かつ屋外で雨に塗れても大丈夫なプラスチック性のトランプが製造されて広まったのではないでしょうか。


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トランプには税金がかけられていた。


トランプはイギリスで大ブームになった、1711年に税金がかけらるようになりました。

当事、「税金をちゃんと払いましたよ」という、証拠の判子をイギリス政府が1枚のカードに押していました。

その判子を押していたのが、スペードのエースです。

つまり・・

今でも、スペードのエースだけ他のエースのマークより大きいのは、その名残なのです。

日本でも、1902年より骨牌税(こっぱいぜい)という名前でトランプに税金がかけられていました。

戦後の1957年からはトランプ類税という名前を変えて、しばらく税金がかけられていましたが・・

1989年(平成元年)に消費税導入と同時にトランプ類税は廃止になりました。

実は、わりと最近まで、トランプを買う際に税金を払っていたということですね。

世界で最も売れているトランプ。


世界で最も売れているトランプは、アメリカのUSプレイング・カード社が製造する、バイスクルというブランドのトランプです。

もちろん、紙製です。

バイスクル=自転車

その名の通り、裏模様は天使が自転車に乗っているトランプです。

そして・・

ジョーカーはスペードの王様が自転車に乗っている絵が描かれています。

世界で最もポピュラーなトランプなのですが・・

日本ではマジシャン以外の方には、あまり知られていませんよね。

日本でポピュラーなトランプといえば、任天堂のプラスチック製のものでしょう。

そのせいか、マジシャン以外の方には珍しいトランプに見えるようで・・

「マジック用の仕掛けのあるトランプですか?」

と、よく聞かれますが・・

特に仕掛けなどは、ありません。

海外では普通にゲームでも、よく使用されているトランプです。

マジシャンが、このトランプを使う理由は単純にシャッフル等がしやすいことと・・

世界中のマジシャンが多く愛用しているので、マジックを練習し始めた頃から、何となくバイスクルを使用しているマジシャンが多く、愛着があるからです。



最後に。


現在、日本でカジノ法案が話題です。

法案が成立すれば、日本にカジノが出来て、トランプゲームによるギャンブルが国内で公認されることになります。

先進国でカジノが無いのは日本だけとも言われています。

日本ではトランプゲームによるギャンブルは江戸時代から、ずっと禁止でした。

そして・・

日本で初めてトランプを使ったギャンブルを禁止したのは高知の大名である長宗我部元親だったのです。

つまり・・

日本で真っ先にカジノを禁止にしたのは長宗我部元親と言えます。

それが、現代まで続いていたという事です。

そのせいか、日本ではトランプは子供の遊び道具というイメージが強いのです。

しかし・・

世界的にはトランプは大人の娯楽の為の物なのです。

そして・・

マジックも決して「子供だまし」ではなく、本来は大人が楽しむエンターティメントなのです。

私はラスベガスと韓国でカジノを楽しんだことがあります。

日本にもカジノが出来たならば、ぜひ、行ってみたいと思います。

しかし・・

やはり、ギャンブルは大人として「たしなむ程度」に楽しまなければいけません。

ギャンブルにのめり込むのは人生を台無しにするし、国の危機にも繋がってしまうでしょう。

それは、すでに江戸時代や戦国時代に証明されているという事ですね。

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