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はじめに
1947年にアメリカのニューメキシコ州ロズウェル付近で・・
UFOが墜落しアメリカ軍が墜落したUFOと宇宙人の死体を回収したと言われている事件がありました。
俗にいう「ロズウェル事件」です。
後にアメリカ政府は墜落したのはUFOでなく気球であったと発表しましたが・・
現在でも様々な疑問が残っているらしく、世界中のUFO研究家やメディア等でも語り継がれている出来事です。
ロズウェル事件は世界で最も有名なUFO事件と言われています。
ところが・・
ロズウェル事件にも匹敵するような、謎めいたUFO事件が今から46年前に日本でありました。
なんと・・
私が住む高知市で。
それは・・
高知市介良(けら)地区で中学生数人が小型のUFOの捕獲に成功したしたと言われている出来事。
いわゆる・・
介良事件です。
ちなみに・・
介良は私の実家付近の場所です。
幼いころから住んでいたわけではありませんが、高校生の頃に両親が介良付近の住宅地にマイホームを購入したので移り住みました。
介良事件とは?
1972年の夏の出来事。
夕暮れ前に中学生の1人の少年が田んぼの付近で遊んでいると・・
小さな物体が田んぼの上を飛んでいるのを目撃します。
少年は友達に不思議な物体の話をして、数時間後に再び、友達と数人で田んぼへ行きます。
物体は光を放ちながら田んぼの中を飛行していました。
少年達は物体に接近してみようと試みましたが・・
途中で怖くなり逃げ出しました。
しかし・・
少年達は翌日からも、別の友達を誘い数人で謎の物体を田んぼへ見に行くことを繰り返しました。
カメラを用意し写真の撮影を試みようとしたこともあります。
しかし・・
なぜかシャッターが降りなかったり、真っ暗に写ったりピンボケした写真しか撮影出来なかったそうです。
ところが・・
ついに少年達の中のリーダー的なM君が謎の物体の捕獲に成功するのです。
ある日、物体が田んぼに着陸していました。
M君は物体に布を被せて捕獲し・・
仲間と共に家に持って帰りました。
少年達は物体を手に取り観察しました。
色は銀色で灰皿をひっくり返したような形だったそうです。
まさに小型のUFOのような形。
*少年達が捕獲したと言われる小型UFOの見取り図
日本”怪奇”事件(ミリオン出版社)より
大きさは一説では直径18cmほどだったとか。ハンドボール大ほどだったとも言われています。
ところが・・
家に保管していた物体がいつの間にか姿を消します。
田んぼへ行ってみると、不思議なことに物体が田んぼに戻っているのです。
少年達は再び物体を捕獲する・・
物体は再び消えて、田んぼに戻っている・・
そんな事が数回繰り返されたそうです。
少年達は物体を捕獲するたびに色々と調べてみたそうです。
例えば・・
物体の裏側に無数の小さな穴があった。
中を覗いてみるとラジオのような部品が見えた。
中に水を注いでみたり・・
トンカチのような物で叩いてみたりした・・
という証言があったそうです。
ある日・・
物体が再び逃げないようにと針金で巻き付けて・・
さらにビニール袋の中に入れて1人の少年の腕に縛り付けました。
少年達数人で自転車に乗り出かけていた時・・
ビニール袋が何かの力で引っ張られて、縛り付けていた少年が自転車から転げ落ちました。
ビニール袋の中を確認してみると・・
針金はそのままで物体だけが消失していました。
その日を最後に少年達は謎の物体に出会う事は無くなったそうです。
(1週間後くらいに、もう一度だけ目撃したという説もある。)
介良事件は1972年に高知市介良地区で実際にあったUFO騒動です。
私は1977年生まれですのでリアルタイムで、この事件の事は知りません。
ですが・・
私が小学生の頃、高知市の図書館に介良事件に関する漫画等が幾つか置いてあり、
高知でこのような出来事があったらしい・・
ということは子供の頃から知っていました。
当時のメディアでの介良事件の報道。
介良事件は当時の人気番組の11PMや木曜スペシャル等でも大きく取り上げられて全国的に騒がれた出来事だそうです。
介良事件がメディアで取り上げられた過程
介良事件が最初にメディアで取り上げられたのは・・
高知県在住の有名な天文学者である関勉(せきつとむ)氏が当時、担当していた地元のラジオ番組に1人の少年が電話で連絡したことが、きっかけだそうです。
その後・・
関勉氏がUFOに関心のある地元の天文学仲間に調査を依頼。
さらに・・
関勉氏も自ら現場へ行き、少年達に取材を行い、事件の事を天文雑誌に掲載したとの事。
それから・・
全国的に、この小型UFO捕獲事件がテレビや雑誌等で取り上げられることとなりました。
さらに・・
有名な作家である遠藤周作氏も、この事件に興味を持ち、高知まで取材に来て、本人作のエッセイに掲載したそうです。
当時の介良事件報道の映像
*YouTubeより
当時の介良事件の報道がYouTubeにアップされているものです。
事件を裏付ける肯定的な証言。
志水一夫氏の証言
科学解説者の志水一夫氏が少年達に取材をした際・・
「UFOの形状について少年達が言い争いになっていた。」
「嘘をついているなら、口裏を合わせているはずだが、そのような素振りはなかった。」
「本当にあったことだという印象を受けた。」
と言う旨の証言したそうです。
志水一夫氏は「UFOの嘘」という書籍を出版する等、基本、オカルト的なものには懐疑的な立場なのにです。
少年の母親の証言
少年達の前から小型UFOらしき物体が姿を消した後日、
一人の少年の母親が・・
「近所で空を飛んでいる小型UFOらしき物体を目撃した。」
との証言をしたそうです。
中心人物の少年と現在、同僚であると名乗る人物の証言
少年達の中心人物と現在、仕事の同僚であるという人物から・・
「とても生真面目なタイプの人間で、嘘をつくとは思えない。」
という証言があります。
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事件に対しての懐疑的な意見。
はたして少年達は本当に小型UFOを捕獲したのでしょうか?
介良事件に対して疑いを持つ意見もあります。
主な懐疑的な説は3つあります。
⓵少年達の虚言説。
全て少年達の嘘から始まり、大人を巻き込んだ。
予想外にメディアでも大きく騒がれてしまい、後で嘘だったと言えなくなってしまったのでないか?
⓶1部の少年による「いたずら」説。
中心人物の少年数人による「いたずら」だったのではないか?
その他の少年は騙されていたのではないか?
騙された少年がラジオ番組に話し、メディアで騒がれるようになった。
そのせいで、中心人物の少年達も「いたずらだった。」と言えなくなってしまった。
リーダー的な存在のM君は手品が得意だったらしい。
⓷少年達の集団催眠による妄想説。
きっかけは中心人物の少年の「いたずら」。
もしくは・・
何かを小型UFOと見間違えた。
少年達は小型UFOについて騒ぐうちに・・
「本当に見たんだ。」
と、思い込むようになった。
また・・
少年達は全員で9人なのですが・・
物体(小型UFO)に不思議な現象が起こる際には・・
必ず中心人物の3人が関わっていた。
との事。
関勉氏の天文仲間の1人に高校教師がいて、赴任先の高校に中心人物の少年が入学した。
その教師が事件の真相を少年に尋ねたところ・・
「実は作り事だった」と答えた。
という情報があります。
近年になり・・
少年達の捕獲した小型UFOの正体は・・
「煙草盆」の一部ではないか?
という説があります。
煙草盆とは江戸時代から使われていた、煙草の葉とキセルと灰入れ等を1つの箱にまとめる道具です。
その煙草盆の灰皿部分が少年達の捕獲した小型UFOの形に大変に似ているものが見つかっています。
こちらの灰皿です。
こちらの灰皿をひっくり返すと、まさに小型UFOのような形になります。
さらに・・
介良地区は比較的、空港から近い場所であるというところも気になります。
介良事件の考察。
少年達の虚言説について、
少年達は全員で9人だったそうですので・・
全員が嘘をついていたという可能性は考えにくいと思われます。
たとえ、口裏を合わせていたとしても、中学生ですし誰かがボロを出してしまう可能性が高いのではないでしょうか?
しかし・・
1部の少年が虚言をしている可能性は否定出来ないでしょう。
では・・
1部の少年による「いたずら」説、もしくは手品説について、
まず・・
手品で小型UFOが飛行しているように見せることは可能なのか?
結論から言いますと可能です。
例えば・・
「ゾンビボール」と呼ばれる、銀色の玉が宙に浮くという有名なマジックがあります。
*クリストファーハート氏のゾンビボール
YouTubeより
マジシャンが両手で布を持ち、その周りを銀色の玉が生きているかのように浮いて、動き回るというマジックです。
このトリックを利用すれば、小型のUFOのような物体が宙に浮いて飛行しているように見せることも可能でしょう。
ただし・・
M君は手品が得意と言っても、どの程度、得意だったのかは疑問なところです。
私は、現在、還暦を超えた年齢で高知で長年、マジック愛好家として活動している方とも交流がありますが・・
「昔、高知で手品がとても得意な少年がいた。」
というような話は聞いたことがありません。
しかし・・
そこまで得意ではなくても、トリックの知識があれば単純に物体が宙に浮いているように見せる程度の事は可能です。
例えば・・
1人の少年が田んぼで物体が宙に浮く手品の練習をしていた。
友達がそれを見て、小型のUFOが浮いているように見えて驚いた。
少年は面白がって・・
友達を、そのまま騙した。
そのような仮説は立てられるでしょう。
さらに・・
少年達の集団催眠による妄想説について、
催眠術の専門家によれば、人間に存在しないものをあるように見せる等、錯角を見せる事は意外と簡単だそうです。
実は人間の目は錯覚を見やすいのです。
ですので・・
きっかけは「いたずら」や手品、もしくは鳥など小さな飛行物体を小型UFOに見間違えた。
少年達の間で田んぼに小型UFOらしきものが出現したと噂になり盛り上がる。
他の少年も小型UFOを見たいと思う。
見たいという思い込みにより、本当は小型UFOでないものが、そう見えてしまう。
というような仮説が成り立つでしょう。
さらに・・
事件の真相の鍵は昭和の高度成長期の市町村合併にあった?
のかもしれません。
実は1971年まで現在の高知市介良は高知市ではなく・・
長岡郡介良村という地名だったのです。
1972年昭和の高度成長期の市町村合併により、高知市に併合され高知市介良地区となりました。
つまり・・
小型UFO捕獲事件が起こった年と重なります。
当時・・
介良地区は県庁所在地である高知市に併合されたことにより、
国道開通が決まり、道路整備が進み、
さらに・・
新興住宅が建築されて、他の地域から沢山の住民が移住してきたそうです。
ですので・・
小型UFOの噂が地区で広まってきた際、大人達の中には土地を売って新興住宅を建てようとしていた人もいたそうです。
ですので・・
騒ぎが大きくなって土地の価値が下がることを懸念する大人もいたそうです。
ですが、もしかしたら・・
少年達は大人とは逆に自分達の生活環境が変わる事への反発の経緯もあったのかもしれません。
介良事件の真相。
上記の考察を踏まえて・・
現状の情報で考えられる介良小型UFO捕獲事件の真相は・・
初めは中心人物の少年の「いたずら」もしくは「手品」がきっかけだった。
他の少年は田んぼの小型UFOが飛行したと信じ込んだ。
中心人物の少年は面白くて「いたずら」的な事を繰り返した。
中心人物の少年の知らない間に話が大きくなり、さらに広まる・・
1部の少年が何かをUFOと見間違えたりし、話題に拍車がかかる。
中心人物の少年も自分の「いたずら」以外の所で小型UFOの目撃証言があり、本当に何かあるのかも?
と、思い込む。
結果・・
集団催眠のような状態になり、少年全員、もしくは多数が小型UFOが現れたのかもと思い込み、大人も巻き込んだ。
そして・・
当時の介良地区の環境の変化の影響もあるのかもしれません。
しかし・・
実際に虚言を言ったのは少年達ではなく・・
本当の虚言はメディアだったのかもれない?
とも考えられます。
実は私は10年ほど前に、ある出来事で幾つかのワイドショーの取材などを受けて全国で取材内容が放送されたことがあります。
取材内容を捻じ曲げて放送されたという事は決してありませんが・・
1部、私の意図とは違うような報道のされ方をされた部分がありました。
ワイドショーでもそのような部分があるという事は・・
バラエティー番組のような、より娯楽性の高い番組であれば、番組にとって都合の良い編集をして放送をした可能性も高いでしょう。
ですので、当時の取材の中で・・
もしかしたら、少年達の中でも小型UFOに対して疑いのある発言もあったのかもしれません。
しかし・・
そのような部分は一切カットされたのかもしれません。
添付している当時の報道の動画でも・・
実際は少年や親、さらに・・
メインで解説をしている天文学者の方も本当は懐疑的な説明もあったのかもしれないのではないでしょうか?
介良事件の謎は歴史の中にもある。
介良事件の現場近くに「介良山」という名前の山があります。
介良山は通称・・
「介良富士」または「小富士」、
とも呼ばれています。
*神体山とする介良山(介良富士)
パブリックドメイン ウィキメディア・コモンズより
なぜ、介良富士と呼ぶのかは・・
私は近年まで単に形が何となく富士山と似ているからだと思っていました。
ところが・・
介良富士の由来はそれだけではないようです。
介良富士の中に朝峯神社(あさみねじんじゃ)という神社があります。
朝峯神社は富士浅間神社(ふじせんげんじんじゃ)から勧請を受けた神社だそうです。
富士浅間神社と同じ木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を祀っています。
おそらく・・
そのような経緯もあり、介良富士と呼ばれているのでしょう。
ちなみに・・
介良富士には、源頼朝の弟である源希義(みなもとのまれよし)のお墓もあります。
源希義は平安時代に駿河国(現在の静岡)から土佐国介良荘(現在の高知市介良)へ移り住んだ武将です。
おそらく・・
朝峯神社が富士浅間神社と同じ神様を祀っているのは、このような歴史上の経緯でしょう。
さて・・
富士山には裏の顔があります。
それは・・
富士山の付近ではUFO目撃証言が古くから多い。
「富士山にはUFOの基地がある。」
という都市伝説まであります。
そして・・
高知の「介良富士」では謎の小型UFO捕獲事件が起こった。
さらに・・
介良事件から3年後の1975年には富士山から近い山梨県甲府市で、小学生がUFOと宇宙人に遭遇したと言われる・・
俗に言う「甲府事件」が起こっています。
何だか・・
単なる偶然とは思えないような気もします。
とは言っても・・
私も実際、UFOや宇宙人等が存在すると信じ込んでいるわけではありません。
ただ、もしかしたら・・
富士山には何か神秘的なものがあるのかもしれません。
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参考サイト
参考書籍
日本”怪奇”事件(ミリオン出版社)
未確認飛行物体UFO大全(株式会社学研パブリッシング)
*アイキャッチ画像「Pixabay」より
コメント
コメント一覧 (4件)
真相とは…?
結論を申しますと、真相はわからずです。
タイトルに真相とあるのは「真相を考察してみた記事」という意味でございますので。
紛らわしいと思われたのであれば、すみません。
こういう事実に基づかないデマが少年たちの心を傷つける。当時は中学生ではなく小学生だった。
いわゆる報道スクラムにより少年たちは傷付き、事件について語らなくなった。
本人たちに取材するでもなく出鱈目を流すことがどれだけ少年たちを傷つけるのか分かっているのか。
猛省を強く望む。この嘘きじは削除するように切に願う。
>中西さんへ
こちらの事件はテレビを始め書籍など多くのメディアで取り上げられた有名なものです。
メディアで取り上げられた有名な事件に対して、個人で運営しているブログ内で考察や感想を語ることの何がいけないのでしょうか?言論の自由とは?
マナーとして関係者が特定されるようなプライバシーに関する情報は、すでにメディアなどで発表されている以上の事は書き込まないようにして、記事を作成しております。