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はじめに。
キリンビールの高知県限定のキャッチフレーズは・・
「たっすいがは、いかん!」。
高知の夜の街では、このキャッチフレーズが書かれた広告を、よく見かけます。
地元のテレビCM等でも使われていますので、高知県では誰でも知っている、お馴染みのフレーズです。
「たっすいがは、いかん!」を標準語で言うと?
「たっすいがは、いかん!」は土佐弁です。
では、どういう意味なのか?
「たっすい」とは標準語に直すと「弱い」もしくは「薄い」と言ったような意味です。
例えば、土佐弁で「頼りない男性」の事を「たっすい男やのー。」と言われたりします。
そして・・
「いかん」とは標準語に直すと「いけない」もしくは「ダメ」と言う意味です。
つまり、「たっすいがは、いかん」は標準語だと・・
「弱いのはいけない。」
となります。
ただし、ビールの味に対して言うのであれば、
「キレがないのはダメ!」
的なニュアンスになるでしょう。
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キリンビール高知支店の「たっすいがは、いかん!」の意味とは?
高知県民のほとんどの方も「たっすいがは、いかん!」とは・・
他社のビールに対して「たっすい!」と言っている、挑戦的なフレーズだと思っています。
しかし・・
実は、そうではないのです。
元キリンビール副社長であり、元キリンビール高知支店長でもある田村潤氏が書いた「キリンビール高知支店の軌跡」の中で・・
「たっすいがは、いかん!」
この、キャッチフレーズが生まれたエピソードが書かれています。
それによると・・
1996年にキリンラガービールの味が熱処理をしない生ビールに品質変更された際に若者を意識した苦みのない味へ変更されました。
すると・・
ラガーファンの多かった高知県民から、
「ラガーがたっすくなった!」
との多数の声が上り・・
ラガーの味を元に戻してほしいという多くの苦情がキリンビールに殺到したのだそうです。
実際に、味が変わったことにより、ラガー売り上げは下がっていきました。
それが、きっかっけで・・
2年後にラガーの味が切れと苦みのある元の味に戻ったのだだそうです。
さらに・・
後にクラシックラガー発売にも繋がったのだとか。
このエピソードから「たっすいがは、いかん!」のキャッチフレーズが生まれたのだそうです。
つまり・・
「たっすいがは、いかん!」の「たっすい」は他社のビールに対してではなく・・
昔、味が変更されていたラガービールに対してのフレーズなのです。
また・・
高知県民はラガーの苦みとキレのある味を長年にわたり愛しているという思いが込められているのでしょうね。
最後に。
高知県のビール類消費量は全国トップレベルだそうです。
ビール好きな人が高知県は特に多いようですね。
私もビールが大好きです。
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