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はじめに。
昨年末あたりから・・
坂本龍馬が教科書から消えるかもしれないと話題です。
そちらのニュースについて調べてみると・・
高知県民であり龍馬ファンの立場としては、間違いであると指摘したくなる部分があります。
坂本龍馬が教科書から消えるかもしれない理由。
「大学入試で歴史の細かい用語が出題され、高校の授業が暗記中心になっているのは問題」だとして・・
高校と大学の教員らで作る「高大連携歴史教育研究会」が用語の精選案を発表。
知識を入試で問う用語を現在の3500語程度から約半分にすべきだとしているという。
という理由だそうです。
つまり・・
この案は文部科学省が言っているのではなく、「高大連携歴史教育研究会」たという民間団体が文部科学省へ提案しているということです。
ちなみに・・
教科書から消えるかもしれないのは、坂本龍馬だけではなく・・
武田信玄や上杉謙信といった、その他の歴史上の有名な偉人の名前も上がっているそうです。
消えるかもしれない歴史上の英雄に共通していることは・・
地方の英雄であり天下人ではない。
という事だと思われます。
たしかに・・
武田信玄や上杉謙信等は時代劇ではなくてはならない、重要な偉人ではありますが・・
天下を取ったわけではないですので、織田信長や豊臣秀吉と比べると、同じくらい歴史に大きな影響を与えたとは言えないかもしれません。
同じく・・
坂本龍馬も幕末の下級武士であり、直接、政治に携わったわけではない。
薩長同盟を仲介して、大政奉還の立役者ではありますが・・
政権を天皇に変換したのは徳川慶喜であり、坂本龍馬ではない。
と言う事なのかもしれません。
さらに・・
坂本龍馬の名前が有名になったのは司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」が出版されてからであり、それまでは知られていなかった。
と言う意見もあります。
しかし・・
それについては、実は間違いです。
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坂本龍馬はいつから教科書に載っていたのか?
まず・・
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は1962年に産経新聞にて連載が始まりました。
そして・・
有名な高知の桂浜にある龍馬像が完成したのは昭和3年(1928年)です。
つまり・・
「竜馬がゆく」が発表される、30年以上も前から桂浜には龍馬像があったと言うこと。
少なくとも、昭和初期から地元の高知では坂本龍馬は有名な英雄だったと言えるでしょう。
では・・
坂本龍馬はいつから教科書に載っていたのか?
それは・・
明治時代からすでに教科書に坂本龍馬の名前はあったそうです。
明治16年(1883年)に高知県で発刊されていた新聞に坂崎紫瀾の「汗血千里の駒」という坂本龍馬を主人公とした小説が掲載され、大評判となり・・
それから、教科書にも坂本龍馬についての記述が掲載されるようになっていったそうです。
つまり・・
坂本龍馬は司馬遼太郎の「竜馬がゆく」が発表される以前から、歴史上の偉人として、知られていたのです。
ただし・・
たしかに、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」によって、より大人気になったのは間違いないでしょう。
最後に。
個人的な意見としては、教科書から坂本龍馬の名前が消えたとしても、龍馬の人気が衰える事は、あまりないのではと思います。
私自身も龍馬について、詳しく知ったのは教科書ではなく、時代劇や漫画や小説等からですので。
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