マジシャンはサーストンの三原則を守るべきなのか?

このエントリーをはてなブックマークに追加



スポンサーリンク

はじめに。


マジシャンの世界ではマジックを演じる際のルールとして・・

「サーストンの三原則」

という有名な格言があります。

これは、マジックを学ぶ際に必ず教わるルールです。

サーストンの三原則とは?


サーストンの三原則はアメリカの偉大なマジシャンである、ハワード・サーストン氏が唱えたと言われているものです。

①現象を先に言わない。

②同じマジックを二度繰り返して見せない。

③種明かしをしない。

以上の3つです。

①現象を先に言わない。

マジックは何が起こるか、わからない所に面白さがあります。

例えば、ハンカチから鳩が出て来るマジックをする際に、先に「今から鳩が出ます。」と言ってしまっては驚きが半減してしまうでしょう。

映画の結末を先に知ってしまうのと同じようなものです。

②同じマジックを二度繰り返して見せない。

①と同様にマジックは何が起こるかわからない所に面白さがあるのですから、同じマジックを二度繰り返して演じてしまっては、何が起こるか観客が知っている状態で演じる事になります。

二度目は一度目と同じ驚きや感動を与える事は出来ません。

③種明かしをしない。

マジックの種を明かしてしまうと、せっかくの驚きや感動を台無しにしてしまいます。

また・・

種を知ってしまった観客は二度と同じマジックを楽しむ事が出来なくなってしまいます。

ディズニーランドのミッキーマウスの中身を見てしまうのと同じようなものです。

サーストンの三原則は必ず守られているのか?


実はサーストンの三原則は殆ど日本でしか流通していないそうです。

日本でもサーストンの三原則は必ず守られているわけではありません。

有名なMr.マリック氏は自らの代名詞である超魔術がマジックの違うのは「何が起こるのかを先に言う所。」と言っています。

実際にMr.マリック氏は起こる現象を先に言ってから演じる事が多いです。

また・・

数年前からテレビで、よく演じられているアンビシャスカードはサインしたカードが何度もトップに上がって来るマジックであり、同じ現象を何度も繰り返しますし・・

マギー司郎氏やナポレンズは種を明かして笑いを取る事が多い。

このような例外が、むしろテレビなどメディアに出る有名なマジシャンにこそ多いのは事実ですし・・

サーストンの三原則に異論を唱えるマジシャンがいるのも事実です。


スポンサーリンク

マジシャンはサーストンの三原則を守るべきなのか?


ビジネスの世界で「イノベーション」と言う言葉があります。

イノベーションとは従来とは違う新しい切り口や考え方を用いて、その分野で革命を起こす事です。

数年前に・・

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

というタイトルの本が話題になり、映画化やアニメ化されました。

略して「もしドラ」と呼ばれています。

ストーリーは弱小高校野球部の女子マネージャーが有名なビジネス書である「ドラッカーのマネジメント」を読んで、野球部を改革して、甲子園出場に導くというもの。

もしドラの中でイノベーションに関する話が出て来ます。

高校野球の歴史の中でイノベーションを起こした監督が二人いる。

一人は・・

箕島(みのしま)高校の尾藤監督。

尾藤監督はそれまでスパルタ式のような体育会系の指導を辞めて、笑顔で選手を指導するようにした。

甲子園でも試合中、常に笑顔で尾藤スマイルという言葉で話題になりました。

尾藤監督率いる箕島高校は春3回、夏1回、計4回の優勝経験を持つ名門校として高校野球の一時代を築きました。

もう一人は・・

池田高校の蔦(つた)監督。

蔦監督はそれまで1点を守り勝つ試合をするのが常識だった高校野球に筋力を徹底的に鍛え上げて打線を強化し、打ち勝つ野球を取り入れました。

甲子園では連打で打ち勝つ池田高校野球部は「やまびこ打線」と呼ばれて話題になりました。

池田高校野球部は初夏通じて優勝3回、準優勝2回と甲子園の一時代を築いています。

以上は、もしドラの中でも語られていた高校野球の歴史上に残るイノベーションを起こした監督のエピソード。

しかし、その後・・

逆に、それら高校野球のイノベーションを崩したと言える監督が実はいるのです。

それは・・

PL学園の中村監督です。

PL学園野球部は全寮制であり、従来の体育会系と言えるような厳しい指導法で選手を鍛え上げ、投打のバランスが整ったチームを作り上げました。

当時1年生だった桑田、清原のK.Kコンビの活躍で、池田高校野球部相手に7対0の完封勝ちをしたのは甲子園の歴史上に残る伝説として、今でも語り継がれています。

PL学園は甲子園で春夏通じて優勝7回、準優勝3回と長きにわたり一時代を築いています。

高校野球の歴史から学べる事は・・

従来の常識を打ち破り、革命を起こす事は可能。

ただし、長く生き残るには基本に忠実である事。

と、言えるでしょう。

PL学園野球部は残念ながら、現在は休部状態ではありますが・・

それを証明している名門野球部が私の地元である高知県に存在しています。

それは・・

名将、馬淵監督率いる明徳義塾高校野球部です。

明徳義塾高校野球部は伝統ある1点を守り切る野球を貫いています。

ランナーが出れば必ずと言っていいほど送りバンド。

ミスの少ない丁寧な守備。

馬淵監督は甲子園で通算50勝の記録を保持して現在も現役で更新中です。

話をマジックに戻すと・・

サーストンの三原則はマジックの基本中の基本と言えるでしょう。

これまでの歴史を築いて来た先人達が、それを証明しています。

もちろん・・

基本の常識を打ち破り、革命的なイノベーションを起こして来た人達もいます。

ただし・・

それは基本をしっかりと理解した上で出来る事です。

基本を理解していない人が基本を打ち破ろうとするのは無謀な行為であり危険過ぎるでしょう。

つまり・・

まずは基本を守り勉強する事が大切なのです。

また・・

基本に忠実である事が長く生き残る秘訣でもあるのです。

ですので・・

サーストンの三原則はマジシャンは守るべき基本と言えるでしょう。

最後に。


記事を最後まで読んでくださった方は分かったでしょうが、私は高校野球ファンです。


スポンサーリンク

*アイキャッチ画像「萩原 浩一によるPixabay」からの画像

*挿入画像「Pixabay」より

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です