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はじめに。
令和2年2月27日に新型コロナウィルス感染予防の為、高知県が県民に献杯(けんぱい)・返杯(へんぱい)の自粛を要請した事がSNS上などで全国的に話題となっています。
※高知県庁からのお知らせ
二度見どころか三度見したわhttps://t.co/hIMI32RgdO pic.twitter.com/NYev4lzBdx— marie(油田)@よさアス (@yosakoi_athlete) February 28, 2020
献杯・返杯の自粛は呼び掛けても飲み会自体の自粛は呼び掛けないというのは、まさに、高知県らしいところ。
ところで、高知県に馴染みのない人にとっては、献杯・返杯とは何の事なのか、わからない人も多いでしょう。
高知県の宴席ではお馴染みの、お酒の飲み方のルールです。
献杯・返杯とは?
自分の盃を飲み干し、相手に渡してお酒を注ぐ、お酒を注がれた側は一気に飲み干し盃を返して、自分のお酒を注ぎ返すという仕来りのルールです。
献杯・返杯は元々は高知だけの文化というわけではなく、大人のお酒の席での仕来りのような文化だそうです。
目上の人から盃を受け取り、お酒を頂くのが献杯。
お酒を頂いて、盃を返しお酒を注ぐのが返杯です。
これは、元々は日本酒で行う文化のようですね。
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高知県の文化としての返杯。
高知県では、献杯・返杯をビールや水割りなどでも行うのが特徴ですし、上下関係なども、あまり関係なく気軽に行うのが特徴です。
また・・
実は高知では「献杯」という言葉は、あまり使われていません。
自分の盃やグラスを渡す際に「返杯!」と言って、相手にお酒を注ぎます。
注がれた側は「いただきます」と言って、お酒を飲み干して「ごちそうさま」と言って、相手に自分のお酒を注ぐ。
上記全体の行為自体を「返杯」と呼ぶのが一般的です。
居酒屋やスナックなどでお酒の席の挨拶やコミュニケーションの一環として行われています。男女関係なく異性同士でも当たり前のように行う場合が多いです。
初対面の人通しが挨拶の一環としても、良く行われますし、結婚式の披露宴などでは、新郎が沢山の人から返杯を貰い、酔っぱらってしまうなんてことも・・(笑)
最後に。
実際のところ、高知県でも何処でも頻繁に返杯が行われているというわけではありません。
頻繁に行われているのは主に座敷の宴席や大衆居酒屋、スナックなどです。
カクテルバーや洋風居酒屋などでは、あまりする人はいないでしょう。
私が営む手品家高知店でも返杯が行われることは、あまりありません。
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アイキャッチ画像:Tomoyuki MizutaによるPixabayからの画像