カテゴリー別アーカイブ: マジック

ステージマジックに使用する音楽の選び方。



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はじめに。


ステージマジックは演出効果の為に音楽を流しながら演技をする場合が多いです。

特に「サイレントマジック」と呼ばれる、喋らずに行うマジックは音楽が演出面で重要な要素となります。

最近はステージマジックだけでなくクロースアップでも音楽を流しながら行うマジシャンも増えてきました。

そこで、私なりにマジックに使いやすい音楽のポイントを解説いたします。

マジックに合う音楽と合わない音楽。


ステージマジックに使いやすい音楽は「インストゥルメンタル」と呼ばれる歌詞の無い音楽が使いやすいと言えるでしょう。

理由は歌詞のある音楽だと歌詞のイメージに演技内容が合っていないと、観客が違和感を感じる恐れがあるからです。

例えば鳩を出すマジックをしながら、男女の恋愛を歌っている歌詞の音楽を流したとしたら、鳩と恋愛という2つの要素がどう繋がっているのか、見ている方はわからず、違和感を感じます。

マジックは目に入って来るものですが、音楽は耳に直接入って来るものであり、歌詞のある場合は歌詞の内容でイメージを抱きます。

そのイメージとマジックが合っていないと、アンバランスになるのです。

ですので・・

オーソドックスにマジックをするのであれば、歌詞の無いインストゥルメンタル、もしくは外国語の歌詞で聴いただけでは特定のテーマを感じさせない音楽が使いやすいでしょう。

その方が違和感なくマジックに集中しやすいからです。

ただし「マジックそのもの」に恋愛を感じさせるような演出要素があるのであれば、むしろ恋愛を歌っている歌詞の曲が合うでしょう。

また・・

あまりに有名過ぎる音楽も万能では無くなります。

例えば、スターウォーズのテーマソングを聞くと殆どの人は「宇宙」をイメージするでしょう。

それなのにスターウォーズの音楽を流しながら、宇宙とは何の関係のないマジックをすると違和感が出ます。

もちろん、この場合も宇宙をテーマにしたマジックをするのであれば、スターウォーズの音楽が、むしろ合うでしょう。

つまり・・

何かテーマのあるマジックの場合は、「そのテーマ」と共通のイメージのある音楽が合いやすくなるという事です。

そして・・

イリュージョンなど、迫力を感じさせるマジックであれば、オーケストラなど迫力を感じさせる音楽が合うでしょう。

ミリオンカードや四つ玉、リンキングリングなど、比較的、小さなアイテムを使うマジックは、ピアノソロやテクノミュージックなど、軽いタッチの音楽が合いやすいでしょう。

ただし・・

この辺りについてはマジシャンの演技力に左右されますので、一概には言い切れない部分もあります。

あくまで、合わせやすいか、合わせにくいかの範囲での話です。


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マジックによく使われている音楽。


私が知っている限りでステージマジックに、よく使われている音楽を紹介いたします。

①Bond(ボンド)

Bondというオーストラリア人とイギリス人の女性4人組のアーティスト。

世界中のマジシャンが彼女達の曲を使用しています。

動画で演奏しているのは「Victory(ヴィクトリー)」という曲ですが、これ以外にも、沢山、ステージマジックで使えそうな曲があります。

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②Maksim Mrvica(マクシム・ムルヴィツァ)

Maksim Mrvicaはクロアチア出身のピアニストです。

こちらのアーティストの曲もマジシャンが、よく使用しています。

動画は「Kolibre」という曲です。

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③葉加瀬太郎

日本で、とても有名なアーティストである葉加瀬太郎さんの音楽もステージマジックで使えそうな曲が多いです。

動画は「タイムメッセンジャー」という曲です。

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マジックに合いそうな音楽を見つけるコツ。


初心者の方であれば、自分の好きな映画やドラマなどで使われている音楽から探してみると良いと思います。

好きなアーティストの曲から探すという場合はアーティストの個性によって曲の雰囲気が限られてしまいますので・・

アーティストのイメージとマジックのイメージが合ってない場合は、なかなか合う曲が見つからなくなってしまう場合があると思います。

ただし・・

逆に好きなアーティストの曲のイメージに合うマジックを作ってみるというのも楽しいかもしれません。

マジック上級者になると、映画やドラマなどを見ている際にも、マジックに使えそうな曲が流れるとチェックする習慣が付いて、つねにアンテナを張るようになります。

また・・

CMで流れている曲で、マジックに使えそうな曲が見つかる場合も、よくあります。

最後に


マジックに使用する音楽を決める際は1曲だけでなく、候補を3曲くらいピックアップしておき、実際に何度か曲を変えて合わせてみると良いでしょう。

合わせてみると、1番良いと思っていた曲よりも、第2候補の曲の方がピッタリ合うという事もよくあります。


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*アイキャッチ画像「萩原 浩一によるPixabay」からの画像

初心者が余興でマジックを披露する際にオススメの4つのネタ。



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はじめに。


忘年会や歓送迎会などの余興といえば、歌やモノマネやダンスを披露する人が多い。

しかし・・

歌は得意ではないし、モノマネも出来ないという人が、もし、余興をしなくなったら困るでしょう。

もし、そうなった場合はマジックにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

余興でマジックをする利点。


会社の飲み会などで余興が得意という人は大抵、普段から人気者の人でしょう。

そういう人であれば、何をしてもウケます。

そういう人は、とても器用です。

歌が上手かったり、モノマネが得意だったりと。

しかし・・

世の中は器用な人ばかりではありません。

歌も上手く歌えないし、器用にモノマネも出来ない人もいるでしょう。

そういう人にこそ、もし、何か自分で余興をやらないといけなくなったとしたら、マジックをオススメします。

不器用で人前で何かするのは苦手という人でも大丈夫です。

プロのように難しいマジックをしなくても大丈夫。

素人でも大丈夫。

マジックは指先の難しいテクニックを使ったネタのばかりではありません。

道具のトリックを理解して、手順通りにやれば、十分に不思議に見せられるものもあります。

そうすれば、大ウケはしなくても、そこそこはウケるはずです。

つまり・・

余興でマジックをすれば、スベる事は無いのです。

また・・

ステージマジックであれば、音楽をかけながら披露すれば、喋る必要もありません。

初心者にオススメのステージマジック。


余興でマジックを披露するのであれば、大勢に披露出来るステージマジックでしょう。

よく、テレビなどで見るトランプやコインなどを使ったテーブルマジックは残念ながら、大勢の前で披露するのには向いていません。

私がオススメする初心者向けのステージマジックのネタを4つ紹介します。

①シルクセレナーデ

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動画はこちら。

レコードの色が変わるマジック。

とても、よく考えられているトリックです。

難しいテクニックは特に必要はなくて、トリックを理解して、手順通りに演じれば出来ます。

②ドリームバック

空の袋から綺麗な箱が3つ続けて出現するマジック。

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動画はこちら。

こちらも、よく出来ているトリックで、難しいテクニックは特に必要ありません。

トリックを理解して、手順通りに演じれば出来ます。

③マジックブック

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動画はこちら。

モノクロのような絵本に魔法をかけると色がついてカラフルな絵本になるマジック。
色がついた後に元に戻すことも出来ます。

こちらも、難しいテクニックは特に必要ありません。

トリックを理解して、手順通りに演じれば出来ます。

④ふしぎな新聞紙

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動画はこちら。

折り畳んだ新聞紙の中に水を入れて、新聞紙を開くと水が消えます。再び新聞紙を折り畳むと、消えたはずの水が出てきます。

こちらも、難しいテクニックは特に必要ありません。

トリックを理解して、手順通りに演じれば出来ます。

こちらに関しては値段も安価ですので、練習用と本番用に2つ購入する事をオススメします。

初心者がマジックを披露する際に上手く見せる5つのコツ。


①サーストンの三原則を守る。

マジックを上手く見せる基本として有名なサーストンの三原則という3つの掟があります。

一・種明かしをしない。

せっかく驚いてもらえたマジックも種明かしをしてしまったら、台無しになってしまいます。

種明かしはしないようにしましょう。

二・現象を先に言わない。

マジックは何が起こるかわからずに見るから面白いのです。

映画の結末と同じように、結末を先に知ってしまうと、面白さが半減してしまいます。

三・同じマジックを繰り返して披露しない。

同じマジックを繰り返して披露しても、同じようには驚いてもらえません。

続けて披露するのであれば、ネタを変えて別のマジックを披露しましょう。

サーストンの三原則について、もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。

マジシャンはサーストンの三原則を守るべきなのか?


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②難しいマジックをやろうとしない。

初心者がプロと同じような難しいマジックを披露しようとするのは無謀です。

ちゃんと出来る人に習って、しっかり練習してからであればともかく、独学でいきなり披露するというのは難しいでしょう。

しかし・・

そもそも、マジックは難しい事を披露したから、ウケるというものでもありません。

初心者でも出来るマジックであっても、それなりに練習して、ちゃんと披露すれば、ウケるものです。

大切なのは、失敗せずに余裕を持って披露出来るネタを選ぶ事です。

③堂々と披露する。

マジックに限った事ではないでしょうが、ステージに立つ際に自信無さげで、暗い印象だと何をやってもウケません。

披露するからには、楽しそうに笑顔で披露しましょう。

コツとしては姿勢よく胸を張って、前を向く事です。

姿勢が悪くて、下を向いているのは暗い印象を与えてしまうので、気を付けましょう。

④ゆっくり披露する。

人間は緊張すると、早く終わらせようという意識が働いて、動作が速くなってしまいます。

早すぎると見ている人はついていけなくて、最悪、何をやっているのかわからなくて、せっかくのマジックも不思議に見えません。

ですので、初心者の人は、ゆっくり丁寧に披露する事を心がけましょう。

コツは口で喋らなくてもかまいませんので、心の中で現象の説明をしながら披露する事です。

そうするだけで、見ている人に現象が伝わりやすくなります。

⑤しっかり練習をしておく。

マジックはしっかり練習することが一番、大切です。

練習では「何とか出来る」というレベルでは、本番では緊張して上手くいかない場合もあります。

練習では「余裕で出来る」というレベルになって、初めて本番で成功させる事が出来るものなのです。

ステージマジックを披露する際にオススメの音楽。


ステージでマジックを披露する際には音楽をかけながら、披露すると、よりショーアップされて引き立ちます。

ステージマジックであれば、喋らずに音楽をかけながら、披露しても大丈夫です。

もちろん、喋りながら披露する事も出来ます。

その際は音楽のボリュームを小さめにしましょう。

ステージマジックを披露する際にオススメの音楽を4つ紹介します。

①オリーブの首飾り(by.ポール・モーリア)

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日本でマジックのBGMとして、最もポピュラーな曲でしょう。

ベタな曲ではありますが、余興でマジックを披露するのであれば、マジックらしい曲の方が無難だと思います。

音楽がかかるだけで、つかみはOKになるでしょう。

②Legs(by.The Art of Noise)

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*4曲目です。

Mr.マリック氏のテーマソングとして有名な曲です。

こちらも、流すだけでマジックをイメージ出来る曲。

こちらの曲をかけるのであれば、サングラスをかけて黒い服装でマリック氏になりきって披露するとウケるかもしれません。

③The Entertainer(by.Scott Joplin)

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「スティング」という映画のテーマ曲です。

こちらもマジックのイメージにぴったりな曲。

ピエロ風に演じるのに合いそうです。

④LIAR GAME(by.中田ヤスタカ)

サントラCD。

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「ライアーゲーム」というドラマのテーマソングです。

こちらは私もステージマジックで使用してみて、わりと、どんなマジックにも合う曲です。

カッコよく、マジックを披露するのであればオススメです。

ただし、この曲に合わせてマジックを披露するには、イメージ的に華麗なテクニックを披露したいところであり、初心者向けの曲ではないかもしれません。

最後に。


マジックは練習で上手く出来ても、本番で思わないトラブルが発生する事も時にはあります。

そういった際に大切な事は焦らない事です。

例えば3つのネタを用意して、一つのネタにトラブルが発生しても、それは潔く中止して2つだけ披露すれば良いのです。

そうすれば十分に成功です。

マジックは万が一、失敗しても顔に出さなければ、意外と見ている人には、わからないものです。


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*アイキャッチ画像「Pixabay」より

プロとして食べていけなくなったマジシャンの悲惨な末路。



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はじめに。


とあるプロマジシャンの物語です。

あなたは彼の人生は幸せだったと思いますか?

プロとして食べて行けなくなったマジシャンの人生。


手に一組のトランプを握りしめながら・・

自分の歩んできた人生を振り返ている、孤独な男性がいました。

平成の終わりから20年の月日が流れようとしていた頃に・・

第1章・セミプロマジシャンと自称する青年。

ときはバブルがとっくに崩壊した平成の時代。

とある地方都市に一人の若者がいました。

名前はマサヒロ。

年齢は23歳。

学校を卒業後、地元の企業に就職したものの3年ほどで退職。

現在はアルバイトで食い繋ぎながら、20歳を過ぎて実家暮らしの親のすねかじり。

唯一の特技はマジック。

子供の頃から勉強は出来ず、運動もイマイチ。

だけど、テレビで見て興味を持ったマジックを少しばかり練習して同級生に披露したら、その日は教室の人気者になれた。

その日からマジックの虜になった。

「お前、プロマジシャンになれよ。」

そう、友達から言われたものの、根は引っ込み思案な自分に、そんな行動をする勇気はない。

友達だって、本気でプロになれと言っているわけでないのは、わかっている。

半分はからかっているのだ。

引っ込み思案な性格は捻くれた思考にも繋がってしまう。

そんな学生生活を得て、親に言われるまま平凡な人生を送るつもりではあった。

しかし・・

平凡な社会生活は甘くはなかった。

職場での人間関係に疲れて3年で退職。

気が付けば定職にもつかず、良くてフリーター、最悪ニートの肩書きの青年になっていた。

しかし・・

そんな青年の人生を大きく変えるきっかけがあった。

ある日、友人に誘われて地元のバーへ立ち寄った。

友人「マスター、こいつマジックがスゲーんだよ。」

マスター「え?マジシャンなの?何か見せてよ。」

マサヒロ「じゃあ、少しだけ・・」

少しだけとは言ったものの、見せる気満々でポケットから直ぐにトランプを出す。

引っ込み思案な性格なのに、自信のある事だけは積極的。

「スゲー!何で?」

「やばーい!初めてこんなの見た♡」

たまたま隣にいた女性客まで黄色い声を出してくれた。

快感なひと時である。

マスター「プロなの?」

マサヒロ「い、いや・・セミプロです・・」

アルバイトで食いつなぎ、年に2回ほど交通費だけもらって、地元のイベントなのでマジックをする機会がある程度。

それを、セミプロと自称する見栄っ張り。

マスター「プロ目指してるんだね。じゃあ、うちでバイトしない?ちょうど募集してるんだよ。」

マサヒロ「え・・?はい。いいですよ。」

そんな、やりとりでバーでアルバイトをする事になった。

挿入画像01

第2章・様々なお客様に来てもらいたいマジックバー。

バーでアルバイトを始めてから2年の月日が経つ。

マサヒロは25歳。

彼には、ある目標が出来ていた。

マジックバーをオープンする事。

引っ込み思案な性格ではあったけど、良く言えば彼の性格は謙虚。

なぜか、謙虚さはバーのお客にウケた。

マジックも一定数のお客には新鮮な特技としてウケていた。

彼を目当てに足を運ぶお客もいた。

カクテルを作る腕前も2年働くと、それなりに。

マサヒロはついにマジックバーをオープンさせた。

挿入画像02

資金は親から借りた。

小さな箱の店だが、若き店舗オーナーである。

ただし・・

マジックバーではあるが、マジック目当てではないお客にも来てほしい。

なので、店にはカラオケも設置。

カクテルはシェーカーも振るし、本格的なものを提供出来るようにした。

オープン日当日・・

夜8時にオープンしたけど、1時間経ってもお客が来ない。

マサヒロは不安であった。

9時30分を過ぎた頃・・

ガチャ。

扉の音がした。

「いらっしゃいませ!!」

ついに初客が来店。

マジック仲間であった。

その後・・

2年間働いていた店の常連客や、閉店間際にはマスターもお祝いでかけつけてくれた。

まずまずの滑り出し。

一ヶ月後・・

売り上げを計算すると十分な数字であった。

「俺は立派なマジックバーのマスターに昇り詰めた。」

マサヒロは自信に満ち溢れていた。

1年後・・

店の売り上げは順調。

マサヒロには地元のイベントでマジックショーの依頼も、時々、入るようになっていた。

「プロマジシャンなんですか?」

「はい。プロですよ。」

俺はマジックで飯を食べている。

そんな自信があった。

しかし・・

実際のところ、店の常連はマジックをあまり見ようとはしない。

酒を飲んでカラオケを歌ってはしゃぐ。

店の雰囲気は単なる小さなスナックであった。

別にマジックを見なくても、お客様に楽しんでもらえればそれでいい。

それが、マサヒロの信念。

2年後・・

相変わらず店は順調。

しかし・・

イベント出演の依頼はあまり来なくなっていた。

マサヒロは大勢に見せるステージマジックはあまり得意ではなかった。

それどころか・・

売り物のマジックをただ披露していた程度。

「俺の得意分野はクロースアップマジックだから。」

そう、自分に言い聞かせていたし、店のお客にもそう語っていた。

3年後・・

店の売り上げがイマイチ伸びなくなっていた。

実家暮らしであったし、生活に困らない程度は稼いでいた。

しかし・・

マサヒロは28歳。

将来、結婚してもやっていけるのだろうか?

バーのマスターになると、ある程度はモテるものである。

マサヒロは彼女が出来ては直ぐに別れて、また、新しい彼女が出来る。

そんな、恋愛遍歴を繰り返していた。

学生時代は引っ込み思案で消極的な性格とは大違いである。

ただし、実際、別れる原因は彼女が直ぐに離れて行くからであった。

「マスターはモテるよねー。」

男性客から、そういう評判をもらっていた。

「いやいや、全然ですよー。」

そう、謙遜しながらも、内心は自分はモテるという自信を得ていた。

それは、勘違いなのかもしれないが。

4年後・・

マサヒロの店は売り上げが落ちていた。

「何でだろ?」

料金は他店よりも安くて設定。

接客の評判も決して悪くない。

カクテルの種類も豊富。

カラオケもある。

そして、何より得意なマジックもある。

「まぁ、不景気な世の中だから。」

それが、マサヒロの答えであった。

ある日・・

「うちに来ませんか?」

県外でマジックバーを営む、親しい知人から、そんな声がマサヒロにかかった。

しかし・・

「冗談じゃない!田舎町でも俺はプロマジシャンであり、マジックバーのオーナーだぞ。」

今更、雇われになるのはプライドが許さなかった。

そのうち、景気が良くなれば、店の売り上げも取り戻せるはず。

「今の政治はダメだ。」

いつの間にやら、そんな口癖がマサヒロには出来ていた。

5年後・・

ついに、マサヒロはアルバイトをするようになっていた。

昼間は週に3回、アルバイトをしながら、夜はマジックバーを営む生活。

実家暮らしながらも、マサヒロの生活はギリギリであった。

というよりも・・

週に3回のアルバイトの方が収入が多い。

それでも・・

プロマジシャンという肩書きにマサヒロは拘っていた。

いや・・

「俺は本当にプロマジシャンなのか?」

「プロと名乗る資格があるのか?」

心の奥では、そんな自問自答が出てきていた。

しかし・・

その自問自答からは背を向けていた。

そうしないと、生きる希望を失いそうであった。

第3章・プロマジシャンであり続けたい中年男。

マサヒロは40歳になろうとしていた。

ついに・・

店をたたむ覚悟が出来た。

まがいなりにも、10年以上プロマジシャンとして活動して、マジックバーのオーナーとしてやって来た。

この経験は必ず、次の仕事でも役立つはず。

そんな自信があった。と言うよりも、そう自分に言い聞かせた。

しかし・・

この年齢で新しい職に付く不安もあった。

マサヒロは居酒屋に勤める事にした。

接客には自信があったし、マジックも披露して役立てる事が出来るだろうという理由からである。

根は真面目な性格であったので、それなりに、仕事をこなしていた。

ただし・・

年下の先輩から飲み物の作り方や接客態度を注意される事にプライドを傷付けられる日もあった。

ところが・・

マサヒロには再び新しい目標が出来ていた。

「もう一度、マジックバーをオープンさせたい。」

それから、5年後・・

コツコツと貯めた、貯金でマサヒロは再びバーをオープンさせた。

第4章・さらにサービスを増やしたバー。

マサヒロは45歳で再びバーをオープンした。

しかし・・

看板にマジックバーの文字は無かった。

「カクテル&フードバー」であった。

居酒屋で覚えた料理とお酒を提供する店であった。

もちろん、カラオケもある。

マジックは要望があれば披露する。

マジシャンとしてもプロ。

そんなコンセプトであった。

45歳で実家暮らし独身。

「それでも、一国一城の主人として仕事が出来れば、俺は幸せだ。」

そう、自分に言い聞かせていた。

店は夜明けまで長々と営業していた。

「仕事が俺の生きがい。」

それが、マサヒロの口癖であった。

オープンから5年後・・

マサヒロは店をたたんだ。

飲食店経営は、やはり甘くはなかった。

何年ぶりだろう?

目から涙をこぼれ落ちたのは・・

自ら命を絶ちたいくらいの気持であったが・・

・・・

そんな勇気は彼にはなかった。

挿入画像03

第5章・元プロマジシャンのプライド。

マサヒロは50歳を超えていた。

親も高齢になり、もう頼れない。

50歳を超えてアルバイトを転々としていた。

「俺、元プロマジシャンなんだよ。」

そう、言って、たまに披露するマジックが少しばかりの喜びであり、プライドであった。

しかし・・

マジックを披露すると、虚しさもこみ上げるのを感じていた。

マサヒロは60歳を超えた。

両親はすでに他界。

親の残してくれた家で生活保護を受給しながら暮らしていた。

ある日・・

・・・

自分の命が残り少ない事を宣告された。

「俺の人生は果たして幸せだったのか?」

そう、自問自答しながら残りの人生を生き続けていた・・

・・・

病気と闘う気力は彼には残っていない。

「幸せだったはず。でも・・」

・・・

・・・

・・・

マサヒロは人生を終えた。

そう、

手に一組のトランプを握りしめながら・・

物語の主人公のようにならない為に。


自分の人生が幸せかどうかを決めるのは自分自信です。

マサヒロは十分に幸せであり、人の人生を指摘するなんて失礼かもしれません。

しかし・・

マサヒロは最後に「でも・・」という、人生に心残りがあったようです。

そして・・

マサヒロのモデルは実は私自身なのです。

と言うよりも・・

物語はもしかしたら、私が歩んでいたかもしれない人生なのです。

ですので・・

私的にマサヒロが人生で間違えてしまった選択がわかるのです。

それは・・

第1章〜第5章までのサブタイトルです。

①セミプロマジシャンと名乗る青年。

マサヒロは大きな勘違いをしています。

彼は「セミプロ」という言葉をプロ並みという風に使っています。

プロマジシャンの肩書自体、自称なのですから、名乗るのは自由かもしれませんが・・

年に2回程度のイベント出演の経験で「セミプロ」と名乗るのはおかしなことでしょう。


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②様々なお客様に来てもらいたいマジックバー。

第2章でマサヒロはマジックバーをオープンさせましたが、サブタイトルである「様々なお客様に来てもらいたい」というのは、小さな店舗を経営する上では大きな間違いなのです。

小規模店舗の経営で重要なのは・・

ターゲットとする客層を絞る事です。

マサヒロの店はマジックバーなのに、カラオケがあったり、カクテルの種類を増やす事に力を入れて注いだりしてしまいました。

それがダメと言うわけではありませんが、まだまだ経験も乏しい彼には、どれも中途半端なサービスになってしまったのです。

まずは他店に負けない、1番の売りをつくる事が重要だったのです。

マジックバーとして経営していくのなら、まずは、しっかりとマジックに力を入れるべきだったでしょう。

しかし・・

マジックにそこまでの自信が無かったので、中途半端なサービスを色々と増やしてしまい、結果的に店のコンセプトがブレてしまったのです。

前半なマサヒロの人生は20代までの私そのものです。

第2章の後半で県外でマジックバーを営む知人から仕事の誘いが来ます。

これは、実際の出来事であり、私は全く同じ状況で現在、手品家を全国展開している株式会社マジックポットの代表であるトリット氏から声をかけてもらいました。

実際には私は、その話を有り難く受けて、手品家高知店の店長となりました。

それから、6年間、マジックポットの社員、そして手品家高知店の店長として働かせて頂き、勉強させてもらいました。

現在は再び独立させてもらい、手品家高知店のオーナーとなる事が出来ました。

ですので、トリット氏を始め手品家のメンバーの皆様は私の恩人であり、とても感謝しております。

物語のマサヒロはプライドを優先して、この有り難い話を断ってしまいます。

つまり、これが大きな間違いなのです。

後半は私がマサヒロと同じ行動をしていたら、どうなっていたかを想像して書いています。

③プロマジシャンであり続けたい中年男。

第3章ではマサヒロは店の経営が行き詰まり、ついに、店をたたみます。

しかし・・

昼間、アルバイトをしないと生活出来ない状況になった時点で、店の経営は、すでにダメになっていたのです。

つまり・・

もっと早くたたむべきだったでしょう。

④さらにサービスを増やしたバー。

第4章でマサヒロは再びバーをオープンさせますが、また、同じ過ちを繰り返してしまいます。

店のコンセプトがブレているのです。

さらに・・

飲食店は9割が10年以内に閉店してしまう業界です。

ある程度、料理が作れるようになっただけで、やって行けるほど甘い世界ではないでしょう。

ろくに経営の勉強もしないで、飲食店をオープンさせるのは無謀なのです。

⑤元プロマジシャンのプライド。

第5章については、もし、私がマサヒロのような人生を歩んでいたら、ストレスで病気になってしまうのではないかと思って書きました。

しかし・・

人生は何歳からでもやり直す事は可能でしょう。

過去の失敗にとらわれずに、マサヒロは新しい道を見つけて、前向きに進めば良かったのではないかでしょうか?

最後に。


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

関連記事として下記の3つの記事を以前に作成しています。

小さな飲食店が成功する、たった一つの方法。

誰も言わないプロマジシャンになる本当のリスク。備えるべき5つの方法。

地方のマジシャンが収入を上げる5つの方法。

よかったら、こちらも読んでみてください。


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*挿入画像03:Free-PhotosによるPixabayからの画像

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地方のマジシャンが収入を上げる5つの方法。



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はじめに。


全国には沢山のマジックを仕事として活動するプロマジシャンがいます。

しかし・・

収入については一般的に謎が多い。

デリケートな情報ではありますが、私の経験で知っている限りの情報と、マジシャンの方が収入を上げる方法のアドバイスを記事にします。

ただし・・

東京など都会のプロマジシャンの事情は私には詳しくは、わかりません。

この記事は私のように地方都市で活動するマジシャン向けの内容とさせて頂きます。

実はプロマジシャンは簡単になれる?


プロマジシャン という職業に資格や免許は必要ありませんので、簡単になれると言ってしまえばなれます。

それに・・

意外と自分一人が生活してしているだけの収入なら、すぐに稼げてしまう場合も多いです。

今は、カードやコインなどを使うクロースアップマジックだけであれば、ネットの情報だけでも、それなりに学べます。

クロースアップマジックを習得するだけであれば、それほど、資金も必要としません。

それを、路上などで披露して投げ銭を稼げば、すぐに収入に繋がります。

そして・・

ある程度の腕前になれば、バーや居酒屋などて披露するチャンスもあるでしょう。

上手くいけば、定期的な出演依頼にも繋がるかもしれません。

プロマジシャンになってからの落とし穴。


上記の通り、プロマジシャンになるだけなら意外と簡単になれる場合が多いです。

しかし・・

プロマジシャンはなった後に落とし穴にはまる可能性が高いのです。

それは・・

収入が上がらない事。

自分一人が生活していけるだけであれば、すぐに稼げるのかもしれません。

ただし・・

簡単なのはそこまででしょう。

その後はマジックが上手くなるほど収入が上がるとは限りませんし、レパートリーが増えたからと言って収入が上がるとは限らないのです。

20代の年齢であれば、好きな事を仕事に出来るのだから、収入は少なくても平気と思えるかもしれませんが・・

30代になり、さらに40代を超えても収入が上がらないのは辛くなるでしょう。

もし、結婚して家庭を持ちたいと思えば、このまま、プロマジシャンを続けるか悩む事になります。


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プロマジシャンが収入を上げる方法。


①ジャンルを増やす。

プロマジシャンが収入を上げる方法はズバリ・・

出来るジャンルを増やす事です。

レパートリーを増やすのではなくて、ジャンルを増やす事です。

例えばクロースアップしか出来ないマジシャンであれば、ステージマジックを習得する事です。

その、逆も言えます。

レパートリーを増やす事も大切ではありますが、それだけでは仕事は増えにくいのです。

なぜなら・・

出来る仕事の現場は増えないからです。

しかし・・

ジャンルを増やせば、出来る仕事の現場を増やせます。

クロースアップしか出来ないマジシャンであれば、ステージイベントの出演は難しいでしょう。

ステージマジックしか出来ないマジシャンであれば、バーや居酒屋などの出演は難しいでしょう。

つまり・・

出来るジャンルを増やす事は仕事の依頼窓口を増やす事に繋がります。

そして・・

ステージマジックを習得する場合は、まずは、ちゃんと出来る人から直接、習う事をお勧めします。

クロースアップと違って、ステージマジックは体全体を使うパフォーマンスであり、それは本や動画などでは、細かい大切な所までは、なかなか学べないからです。

②営業依頼が来たら打ち合わせをしっかり丁寧に。

プロマジシャンとして活動する人の殆どはイベント出演などいわゆる、営業と呼ぶ仕事をしているでしょう。

しかし・・

勘違いしている人は当日、現場へ行きショーをする事だけを仕事と思っています。

仕事は依頼を受けてから始まっています。

電話などによる打ち合わせも重要な仕事です。

クライアントへの言葉使いや、打ち合わせの内容自体も丁寧さを心がけましょう。

現場が近隣であれば下見にも行くべきです。

私はショーが成功するかどうかは、本場前の打ち合わせと準備で半分以上が決まると思っています。

現場やクライアントと当日以外でもコミュニケーションを取る事で次の仕事に繋がる場合もあります。

③営業現場では必ず次の仕事に繋げる。

営業依頼が来ると仕事が出来て収入を得られます。

しかし・・

営業現場で大切な事はその仕事をこなすだけでなく、次の仕事に繋げて行く事です。

一年間に一度あるイベントであれば、来年も依頼されるようにする事で、とりあえず合格。

来年も依頼されるようにして、さらに別の仕事を依頼されたら成功です。

もし・・

来年は呼ばれない。別の仕事にも繋がらないとなれば失敗です。

それを繰り返すと、いずれ仕事は無くなり、収入も無くなってしまいます。

自分のショーのクオリティや仕事なやり方を見つめ直す必要があるでしょう。

④良い道具を購入する。

収入を上げるためには道具や衣装など資金投資も必要。

マジック道具は高価な物が多いです。

特にステージマジックの道具となると桁違いに高価になったりします。

そして・・

買ってみるまで、ギミックなど詳しい構造がわからない場合が多い。

しかし・・

購入をためらってばかりいると、収入アップには繋がりません。

私の経験では・・

高い道具というのは、その分、良い道具である可能性が高いです。

逆に安い道具は、あまり良い道具は少ないと言えます。

私は迷った場合は値段の高い道具なら買います。

安い道具なら迷った場合は、あまり買わないかもしれません。

クロースアップなら1万円以上の道具なら迷ったら買います。

ステージ道具なら3万円以上の道具なら迷ったら買うでしょう。

実際、それで一度も使わずにお蔵入りになる道具もありますけどね。

しかし・・

プロマジシャンとして活動する以上はマジック道具は大切な仕事道具であり、良い物を揃えるのは大切な事でしょう。

⑤プロマジシャンは荷物を多く運べる車を持つべき。

マジシャンはマジック道具や衣装を仕事現場まで運ばないといけません。

クロースアップだけならトランク一つくらいで間に合うかもしれませんが・・

ステージマジックの道具となると、大きな物もあり、荷物の運べる車が必要になるでしょう。

また・・

車があればフットワークが軽くなり、何処の現場でも簡単に移動出来るようになります。

ステージマジシャンには車は必需品と考えます。

実際、私は出演依頼が被ってしまい、別のマジシャンに仕事を回そうとしたけど、そのマジシャンが車を持っていなくて断念した事があります。

もちろん、車は高価で維持費も高いです。

ですので、そんなに高価な車を持たなくても良いと思います。

若いマジシャンであれば、荷物もそれなり運べて安い中古のミラバンあたりで十分だと思います。

*関連記事

パフォーマーにお勧めする3つのタイプの車。

最後に。


今回の記事は個人的な意見の部分もありますので、参考までに。

私とは違う方法で収入を稼ぐマジシャンもいるとは思います。


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マジシャンはサーストンの三原則を守るべきなのか?



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はじめに。


マジシャンの世界ではマジックを演じる際のモラルとして・・

「サーストンの三原則」

という有名な格言があります。

これは、マジックを学ぶ際に必ず教わる基本です。

サーストンの三原則とは?


サーストンの三原則はアメリカの偉大なマジシャンである、ハワード・サーストン氏が唱えたと言われているものです。

①現象を先に言わない。

②同じマジックを二度繰り返して見せない。

③種明かしをしない。

以上の3つです。

①現象を先に言わない。

マジックは何が起こるか、わからない所に面白さがあります。

例えば、ハンカチから鳩が出て来るマジックをする際に、先に「今から鳩が出ます。」と言ってしまっては驚きが半減してしまうでしょう。

映画の結末を先に知ってしまうのと同じようなものです。

②同じマジックを二度繰り返して見せない。

①と同様にマジックは何が起こるかわからない所に面白さがあるのですから、同じマジックを二度繰り返して演じてしまっては、何が起こるか観客が知っている状態で演じる事になります。

二度目は一度目と同じ驚きや感動を与える事は出来ません。

③種明かしをしない。

マジックの種を明かしてしまうと、せっかくの驚きや感動を台無しにしてしまいます。

また・・

種を知ってしまった観客は二度と同じマジックを楽しむ事が出来なくなってしまいます。

ディズニーランドのミッキーマウスの中身を見てしまうのと同じようなものです。

サーストンの三原則は必ず守られているのか?


実はサーストンの三原則は殆ど日本でしか流通していないそうです。

日本でもサーストンの三原則は必ず守られているわけではありません。

有名なMr.マリック氏は自らの代名詞である超魔術がマジックの違うのは「何が起こるのかを先に言う所。」と言っています。

実際にMr.マリック氏は起こる現象を先に言ってから演じる事が多いです。

また・・

数年前からテレビで、よく演じられているアンビシャスカードはサインしたカードが何度もトップに上がって来るマジックであり、同じ現象を何度も繰り返しますし・・

マギー司郎氏やナポレンズは種を明かして笑いを取る事が多い。

このような例外が、むしろテレビなどメディアに出る有名なマジシャンにこそ多いのは事実ですし・・

サーストンの三原則に異論を唱えるマジシャンがいるのも事実です。


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マジシャンはサーストンの三原則を守るべきなのか?


ビジネスの世界で「イノベーション」と言う言葉があります。

イノベーションとは従来とは違う新しい切り口や考え方を用いて、その分野で革命を起こす事です。

数年前に・・

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

というタイトルの本が話題になり、映画化やアニメ化されました。

略して「もしドラ」と呼ばれています。

ストーリーは弱小高校野球部の女子マネージャーが有名なビジネス書である「ドラッカーのマネジメント」を読んで、野球部を改革して、甲子園出場に導くというもの。

もしドラの中でイノベーションに関する話が出て来ます。

高校野球の歴史の中でイノベーションを起こした監督が二人いる。

一人は・・

箕島(みのしま)高校の尾藤監督。

尾藤監督はそれまでスパルタ式のような体育会系の指導を辞めて、笑顔で選手を指導するようにした。

甲子園でも試合中、常に笑顔で尾藤スマイルという言葉で話題になりました。

尾藤監督率いる箕島高校は春3回、夏1回、計4回の優勝経験を持つ名門校として高校野球の一時代を築きました。

もう一人は・・

池田高校の蔦(つた)監督。

蔦監督はそれまで1点を守り勝つ試合をするのが常識だった高校野球に筋力を徹底的に鍛え上げて打線を強化し、打ち勝つ野球を取り入れました。

甲子園では連打で打ち勝つ池田高校野球部は「やまびこ打線」と呼ばれて話題になりました。

池田高校野球部は初夏通じて優勝3回、準優勝2回と甲子園の一時代を築いています。

以上は、もしドラの中でも語られていた高校野球の歴史上に残るイノベーションを起こした監督のエピソード。

しかし、その後・・

逆に、それら高校野球のイノベーションを崩したと言える監督が実はいるのです。

それは・・

PL学園の中村監督です。

PL学園野球部は全寮制であり、従来の体育会系と言えるような厳しい指導法で選手を鍛え上げ、投打のバランスが整ったチームを作り上げました。

当時1年生だった桑田、清原のK.Kコンビの活躍で、池田高校野球部相手に7対0の完封勝ちをしたのは甲子園の歴史上に残る伝説として、今でも語り継がれています。

PL学園は甲子園で春夏通じて優勝7回、準優勝3回と長きにわたり一時代を築いています。

高校野球の歴史から学べる事は・・

従来の常識を打ち破り、革命を起こす事は可能。

ただし、長く生き残るには基本に忠実である事。

と、言えるでしょう。

PL学園野球部は残念ながら、現在は休部状態ではありますが・・

それを証明している名門野球部が私の地元である高知県に存在しています。

それは・・

名将、馬淵監督率いる明徳義塾高校野球部です。

明徳義塾高校野球部は伝統ある1点を守り切る野球を貫いています。

ランナーが出れば必ずと言っていいほど送りバンド。

ミスの少ない丁寧な守備。

馬淵監督は甲子園で通算50勝の記録を保持して現在も現役で更新中です。

話をマジックに戻すと・・

サーストンの三原則はマジックの基本中の基本と言えるでしょう。

これまでの歴史を築いて来た先人達が、それを証明しています。

もちろん・・

基本の常識を打ち破り、革命的なイノベーションを起こして来た人達もいます。

ただし・・

それは基本をしっかりと理解した上で出来る事です。

基本を理解していない人が基本を打ち破ろうとするのは無謀な行為であり危険過ぎるでしょう。

つまり・・

まずは基本を守り勉強する事が大切なのです。

また・・

基本に忠実である事が長く生き残る秘訣でもあるのです。

ですので・・

サーストンの三原則はマジシャンは守るべき基本と言えるでしょう。

最後に。


記事を最後まで読んでくださった方は分かったでしょうが、私は高校野球ファンです。


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誰も言わないプロマジシャンになる本当のリスク。備えるべき5つの方法。



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はじめに。


マジックが好きな若い人達なら、将来、プロマジシャンになってみたいと多少なり思う人が多いのではないでしょうか。

ただし・・

マジックだけで生活していけるか?

それが、不安の要因でしょう。

ところが・・

プロマジシャンになっている人達の中には、意外と頑張ってみれば、すぐにマジックだけで生活していけるようになったと言う人が多いです。

しかし・・

プロマジシャンになる本当のリスクは、なった後にあるのです。

プロマジシャンになる本当のリスク。


プロマジシャンの殆どの人達はフリーランスであり、自営業者です。

プロマジシャンに限った事ではありませんが、自営業者というのは、会社員と違って福利厚生で守られていません。

つまり・・

病気や怪我で仕事が出来なくなった場合、その間は殆ど無収入になってしまうのです。

特にプロマジシャンの場合は体を使って稼ぐ仕事でもあり、しかも舞台に立つ演者でもあり、エンターティメント業です。

例えば、腕を骨折などしてしまったら、完治するまでマジックは出来ません。

生命保険に加入していれば、入院した場合は入院費の保険金が1日ごとに受け取れる場合がありますが・・

通院のみの場合で保険金が支給される事は殆どありません。

また・・

最近はテレビで「仕事が出来なくなった場合の給料保障」というCMをよく見かけますが・・

あれは、寝たきりの重傷で何の仕事も出来なくなった場合の為のものであり、単なる骨折程度では保険金を受け取ることは難しいようです。

会社員であれば、病気や怪我で一定期間、仕事が出来なくなったとしても、有給休暇や傷病手当という公的な保険である程度の収入が、その間も保証されています。

しかし・・

自営業者の場合、それは対象外なのです。

プロマジシャンは働けなくなった場合のリスクにも備えておくべきなのです。

プロマジシャンのリスクに備える5つの方法。


プロマジシャンであっても、例えば会社を立ち上げ、従業員を雇って社長業を目指す人などであれば、この話は少し違って来るかもしれません。

しかし・・

フリーランスのパフォーマーとしてやって行く人などであれば、病気や怪我で仕事が出来なくなった場合のリスクを、ある程度、考えておくべきです。

①貯金をしておく事。

最低でも1ヶ月間は無収入になっても生活出来るだけの貯金はしておくべきです。

若くて健康だから大丈夫なんて思うのは間違いです。

病気だけでなく、交通事故などで骨折しただけでも、マジシャンの場合はマジックが出来なくなるのですから。

②健康管理をしっかりする。

プロマジシャンの生活は不規則な場合が多いです。

しかも、会社員と違って、毎年の健康診断もありません。

健康管理は自分自身でしないといけません。

若いうちは大丈夫かもしれませんが、年齢を重ねて、特に40歳を超えると、思わぬ病気にかかってしまう人も多いです。

40歳を超えると、自治体の無料健康診断を受ける事が出来たりします。

そういうのも利用して、しっかりと健康管理をするべきでしょう。


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③年金と国保はちゃんと支払う。

将来、年金なんて破綻してしまう。

と、言う人もいますが、断言します。

年金は破綻しません。

ただし、今よりも貰える額は減る可能性は高いでしょう。

それでも・・

普通に貯金するよりは多い金額が返って来ます。

もちろん、ある程度の年齢まで生きた場合ではありますが。

日本の平均寿命は毎年、上がっています。

若い人にとっては、ずっと先の話をかもしれませんが・・

自営業者には退職金もなければ、厚生年金もありません。

老後の備えも自力で何とかするしかないのです。

せめて、国民年金は支払っておきましょう。

それと、お勧めするのは不可年金に加入する事。

これは、あまり知られていない制度ですが、実は国民年金に月額400円を足すだけで、将来、もらえる年金額が増えるのです。

詳しくは、以前に書いた記事に詳しく説明していますので、ぜひ、こちらも読んでみてください。

自営業なら必ず加入するべき付加年金。

そして・・

国保は当たり前ですが、支払っておきましょう。

国保に加入してなければ、風邪で病院に行っただけでも、高額な料金を払わなければいけなくなります。

病院なんて行かなくて大丈夫なんて思うのは、ハッキリ言って自殺行為です。

病気や怪我をしない人なんていません。

街を歩いているだけで怪我をするリスクはあるし、病気を移されるリスクもあります。

どんなに健康体な人でも、数年に1度は嫌でも病院へ行かなければいけなくなる場合があります。

④パフォーマンス以外の収入源を作っておく。

怪我などでマジックが出来なくなった場合の為にパフォーマンス以外の収入源があれば少しは安心です。

例えば・・

レクチャー

マジック道具の制作販売

など。

私の場合、現在の主な収入源は・・

①イベント出演。

②マジックバーの経営。

③私立高校の奇術部の指導とマジックの授業。

怪我でマジックが出来なくなった場合、①と②は難しいですが、③の奇術部の指導だけであれば、自分がマジックをしなくても、ある程度は可能です。

また・・

実はこのブログ自体も、わずかながら収入源になっています。

それについて興味のある方は、以前に書いた、こちらの記事を読んでみてください。

自営業、フリーランスの人はブログを書くと成功する。5つの理由。

ただし、これはパフォーマーとして独り立ち出来るレベルになった方への話です。

まだ、独り立ちも出来ていない方が、これを考えるのは少し早いでしょう。

⑤信頼出来るパフォーマー仲間と交流を持っておく。

もし、病気や怪我で自分が受けていた仕事に出演出来なくなると、クライアントに迷惑がかかってしまいます。

予期せぬ、病気や怪我とは言え、プロとして仕事をしている以上は自己責任であり、責任は自分で取るべきです。

ですので・・

普段から代理の出演を頼めそうな信頼出来るパフォーマーと仲良く交流しておきましょう。

個人的には不特定多数と言えるほどのパフォーマーと交流を持つ必要がはないと思いますが、自分が信頼出来ると思うパフォーマーであれば、関係を大切にしておくべきてましょう。

そして、相手が困った場合も力になってあげるべきです。

同業者はライバルでもありますが、困った時は持ちつ持たれずの関係です。

最後に。


関連記事として以前に・・

自営業の現実。独立を考える前に知っておくべき事とは?

という記事も書いてます。

宜しければ、こちらも合わせて読んでみてください。


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*画像「Pixabay」より

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M-1グランプリの初代優勝者はマジシャンだった!?



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はじめに。


M-1グランプリと言えば、毎年、テレビ朝日で年末に放送されている漫才日本一を決める有名な人気番組。

しかし・・

知ってましたか?

実はM-グランプリの初代優勝者は漫才コンビではなくて、マジシャンだったのです。

M-グランプリとは?


M−1グランプリとは毎年、年末恒例の人気番組。

結成10年目までの若手を中心とした、漫才コンビが全国各地で開催される予選を勝ち抜き、12月に行われる準決勝と決勝がテレビで放送されています。

2001年から始まり、10年目の2010年生に一旦、終了しましたが、2015年より復活して現在に至ります。

ちなみに・・

タイトルである、M−1グランプリは格闘技の「K-1グランプリ」を真似したものだそうです。

M−1のMは漫才の頭文字でしょう。

2001年の初代優勝コンビは兄弟漫才コンビの「中川家」。

昨年の2018年の優勝コンビは「霜降り明星」でした。

しかし・・

実はM−1グランプリは2001年より前の1998年にも開催されて、テレビ放送されてました。

なんと・・

その大会の優勝者はマジシャンだったのです。


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1998年放送のM−1グランプリ。


1998年にTBSで・・

「M-1グランプリ 最強のマジシャン対決」

という番組が放送されました。

そうです。

これは、マジシャンによるマジック対決の番組。

漫才のM−1グランプリとは、もちろん何の関係もない別物です。

しかし・・

「M−1グランプリ」の番組タイトルは、こちらが先であり元祖です。

こちらのM−1のMはマジックの頭文字のMでしょう。

番組の内容は・・

Mr.マリック氏が日本国内の若手マジシャンを集めて、トーナメント方式で対決させて優勝者を決めるという内容だったそうです。

優勝したのはマジッククリエーターとして有名な益田克也氏でした。

つまり・・

益田克也氏こそが「M−1グランプリ」というタイトルの大会で・・という事なら、初代優勝者になるのです。

ただし・・

マジックのM−1グランプリが放送されたのは、この一回だけだったようで。

その後、漫才のM−1グランプリの放送が始まり・・

そちらの方が有名になり、M−1と言えば漫才対決の番組と世間で認知されたという事です。

最後に。


2003年の大晦日にはテレビ東京でマジック対決の番組が放送されました。

そちらのタイトルは・・

「T-1グランプリ」

だったそうです。

Tは手品の頭文字でしょう。

すでに漫才のM−1グランプリが有名になってしまっていたので、忖度したのでしょうね。


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高知県のマジシャン文化史。実は高知はマジック王国。



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はじめに。


私は高知市でマジックバー手品家高知店を営みながら、長年、高知を拠点にプロマジシャンとしての活動をしています。

これまで、長年、高知でマジック愛好家として活動している先輩方とも交流をして、高知県のマジックの歴史についての話も聞いてきました。

そして・・

高知県から現在、第一線で活躍しているプロマジシャンが沢山、全国に輩出されています。

平成が終わろうとしている、この時期だからこそ、高知のプロマジシャンとして、高知県のマジックに関する文化史を記事にしておこうと思います。

高知県のマジックの歴史。


高知県でマジックがブームになったのは、私が知っている限りで最も古いものは明治時代の初期です。

後に「日本近代奇術の祖」となる松旭斎天一(しょうきょくさいてんいち)氏が、若かりし10代の頃に赤岡町で自らの劇場を立ち上げると、連日満員の大人気マジシャンとなっていたそうです。

当時の松旭斎天一氏は「土佐の剣渡りの太夫(たゆう)」と呼ばれて、高知の城下町で大スターのような人気ぶりだったとの事。

それらについて詳しくは、以前に書いた記事である・・

日本のマジックの歴史。そのルーツが高知県にあった!?

こちらで、詳しく書いています。

では・・

時代が一気にさかのぼり私が生まれた時代である、1970年代からの高知のマジック文化史について、話していこうと思います。

1970年代~80年代の高知県のマジック文化史。


1970年代(昭和45年~54年)に高知県にプロマジシャンがいたという情報は私が知っている限りではありません。

しかし・・

この時代、高知市に、とても熱心に活動しているアマチュアマジシャンの方々がいたそうです。

当時の高知市は街に沢山の映画館があり、映画は市民にとって、身近な娯楽でした。

映画の上映前の前座として、地元のマジシャンがステージマジックを披露することなどもあったそうです。

そして・・

この時代付近に高知に「高知奇術クラブ」というアマチュアマジッククラブが誕生します。

また・・

高知市にアンクル(UNCLE)という高知のマジックバー1号店と言われるお店が誕生します。
(*店主自身はマジックバーでは無いと言っていました。)

アンクルのマスターはカードやコインなどを使ったクロースアップマジックを得意としていました。

また・・

お店は高知のマジック愛好家の集いの場ともなっていたそうです。

1980年代(昭和55年~平成元年)頃になり、日本全国で超魔術ブームとなります。

連日、テレビでミスター・マリック氏の超魔術が放送されていた時代。

アンクルはテレビと同じ超魔術が見れるお店として、高知県内で話題となって大盛況だったそうです。

また・・

当時はバブル全盛期が近づいてきて、高知の夜の街も連日の人混みだったようで。

アンクルのお店の存在が、後に高知のマジック文化を発展させる、きっかけとなった事は間違いないでしょう。

1990年代(平成2年~11年)の高知のマジック文化史。


この時代に高知市旭町にあったニチイ(現在はイオン旭町店)というショッピングセンターの玩具売り場にマジック道具を販売するディーラーがいたそうです。

ディーラーの方は、その後、高知市朝倉にあった「おもちゃのバンバン」へ移り、マジック道具を販売していました。

そして・・

高知大学のすぐ東隣にマジックショップもオープンします。オープンした方は別のディーラーです。

しかし・・

残念な事に、こちらのマジックショップは半年ほどで閉店。

それ以前に高知大丸の玩具売り場に女性のディーラーがいたという情報がありますが、それについての詳細はわかりません。

この時代に高知のマジック文化は大きな起点がやってきます。

高知県初のプロマジシャンが誕生します。

高知のプロマジシャン1号と言われているのは・・

ジュン&アケミさん。

夫婦コンビで現在も精力的に活動している方です。

また・・

本格マジックバーである「マジックバー・ジョーカー」が高知市帯屋町にオープンします。

店主はプロマジシャンとしても活動したベンジャミンUWANO氏。

ベンジャミンUWANO氏は高知に新しいマジッククラブである「高知奇術研究会」を立ち上げます。

そして・・

世界的な有名マジシャン、マーカ・テンドー氏が来高し、高知のマジック愛好家達と交流を深めたそうです。


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2000年代(平成12年~21年)の高知のマジック文化史。


この時代から高知のマジック文化は大きく発展します。

マジックバー・ジョーカーの店主であり、プロマジシャンとして活動していたベンジャミンUWANO氏に当時10代の大学生が弟子入りを志願します。

その人物が、現在、全国展開している「マジックバー手品家」の代表であるトリット氏です。

トリット氏はその後、すぐに高知大学奇術同好会を立ち上げます。後に高知大学奇術部となります。

さらに・・

トリット氏は大学卒業後に教師をしていた高知私立中央高校でも奇術部を立ち上げます。

高知大学奇術部と高知中央高校奇術部からは現在、第一線で活躍しているプロマジシャンを多数、輩出しています。

そして・・

トリット氏はマジック会のオリンピックと言われるFISMに2003年と2006年に2大会連続出場を果たしました。

当時、高知の地元のニュースや新聞でも大きく取り上げられました。

そして・・

2007年には高知中央高校奇術部部員で現役の高校生だった西村峰龍氏がラスベガスで開催されたワールドマジックセミナーのジュニア部門でグランプリを受賞。

こちらも、地元のニュースや新聞で大きく取り上げられました。

峰龍氏は現在、東京を拠点にプロマジシャンして活動中。

高知のマジック文化が大きく発展し盛り上がった時代でした。

高知市内にはマジックバーが3店舗以上あり、マジックの見られる居酒屋まであったりしました。

また・・

朝倉に高知大学奇術部出身者がマジックショップを再び開店したりもしました。

しかし・・

2008年にベンジャミンUWANO氏が他界します。

ベンジャミンUWANO氏の他界により、高知のマジックの拠点的存在であった、「マジックバー・ジョーカー」は閉店。

その意思を受け継ぐ意味で・・

「マジックバー 手品家高知店」が誕生します。

2010年以降の高知のマジック文化史。


高知のマジックバー1号店であるアンクルのマスターも数年前に病気で他界しました。

現在、高知県内にマジックバーは手品家高知店のみとなりました。

しかし・・

先人たちの築いた財産により、高知のマジック文化は現在も精力的に活動出来ています。

四国の大学奇術部として代表的な存在となった高知大学奇術部。

全国的にも珍しい高校生の本格マジッククラブである高知中央高校奇術部。

また・・

高知で長い歴史となった高知奇術クラブも定期的に発表会などを開催しています。

ちなみに・・

現在は帯屋町アーケードでストリートマジックを披露している若手マジシャンも増えています。

よく、見かけるのが水晶玉のような透明のボールを使った「コンタクトジャグリング」というパフォーマンス。

コンタクトジャグリングを帯屋町アーケードで披露した先駆けはサスケ氏と記憶しています。

サスケ氏は、かつて「マジックバー・ジョーカー」のレギュラーマジシャンでした。

現在は関西などで活動する有名なマジシャンでありパフォーマーとなっています。

最後に。


高知県はマジック文化がとても盛んな事を、少しでも多くに人に知っていただけたら幸いです。


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マジシャンが使っている心理テクニック。ビジネスや恋愛にも役立つ。



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はじめに。


先日、とある企業の社員研修でコミュニケーションテクニックについての講演依頼がありました。

実はマジシャンは観客に対して、とても効果的なコミュニケーションテクニックを使う事が多々あります。

コミュニケーションスキルの高いマジシャンほど、仕事の依頼が多く来る傾向があり有利です。

講演で話した内容を、せっかくなので記事にしておきます。

マジックが人を引き付ける理由。


マジックは、ただ種の分からない不思議な現象を見せれば喜んでもらえるというわけではありません。

人を引き付ける面白いマジックには理由があります。

一例として、カードマジックの名作といわれる「シカゴオープナー」というマジックを例に説明をします。

シカゴオープナー。

動画で演じているのはダローという世界的に有名なアメリカのマジシャンです。

英語で演じていますので、補足の説明をします。

マジシャンは一組のトランプを用意します。裏模様は全て赤色。

観客に一組のトランプの中から1枚のカードをを選んでもらい、表を見て数字とマークを覚えてもらう。(クラブのジャック)

一組のトランプの真ん中あたりにカードを戻してもらう。

マジシャンがおまじないをかけてトランプを広げると、真ん中あたりに裏が青色に変化したカードが現れる。表を見ると観客の選んだクラブのジャック。

青色に変化したクラブのジャックは、裏向きでテーブルに置いておく。

もう一度、同じマジックをすると言って、別の観客に残りの一組のトランプの中から1枚カードを選んでもらう。(スペードのキング)

スペードのキングもトランプの真ん中あたりに戻す。

マジシャンがおまじないをかけてトランプを広げるが、全て裏は赤色で色が変化したカードは無い。

マジシャンは「よーく見てください。色の違うカードが1枚ありますよね?」と言う。

テーブルに置いてあった初めに青色に変化したカードの表を見てみると・・

クラブのジャックだったカードがスペードのキングに変化している。

以上がシカゴオープナーの現象です。

サーストンの三原則。

マジックの基本として、マジシャンであれば誰でも知っている、サーストンの三原則という掟があります。

それは・・

・種明かしをしない。

・現象を先に言わない。

・同じマジックを2度しない。

以上の3つがマジックを楽しく演じる為の秘訣と言われています。

種明かしをしてはいけないのは説明するまでもないでしょう。

せっかく、マジックを演じて感動してもらっても、種明かしをしてしまったら台無しになります。

では・・

なぜ、現象を先に言ってはいけないのか?

同じマジックを2度してはいけないのか?

それは・・

マジックはオチが重要だからです。

オチを先に知られてしまうと、観客を感動させることは出来ません。

観客を感動させる為には予想を超えるクライマックスが必要なのです。

先程のシカゴーオープナーを例に説明すると・・

まず、1度目に観客選んだカードの色を変化させます。

そして、2度目も同じように選んだカードの色が変化すると思いきや・・

初めに選んで目の前に置いてあったカードが2度目に選んだカードに変化するという予想外のクライマックスのオチが観客の心を掴むのです。

つまり・・

プロマジシャンのマジックは種が見破られなかったら成功なわけではありません。

観客に楽しんでもらえたら成功なのです。

そして・・

大切なのは予想だにしないオチが重要。

観客の期待を超える事なのです。

ちなみに・・

マジック以外の例をあげると、テレビショッピングのジャパネットはこの手法を使っています。

決めゼリフである・・

「ちょっと待ってください!」

「さらに!」

からの・・

「本日限り、ここから1万円引きいたします!」

という最後に意外なサービスを提示することが定番です。

この、最後に予想を超えるサービスを提示する事で視聴者の心を引き付けて、購買意欲を高める効果を生んでいるのです。

起承転結。

起承転結(きしょうてんけつ)とは脚本家や小説家の方が基本としている面白い物語を作るための基本となる構成です。

起(導入)

承(始まり)

転(逆転)

結(結末・オチ)

という構成が面白い物語を作り出す構成の基本なのです。

これは、小説や映画に限らず、エンターティメントの全般に役立つ構成であり・・

マジシャンが演じるマジックにも言えることです。

カードマジックを例にあげると・・

起(自己紹介をして、トランプを取り出し観客に改める。)

承(トランプの中からカード1枚選んでもらい覚えてもらう。それを戻してもらう。)

転(トランプを広げると1枚裏模様の変化したカードがある。)

結(裏模様の変化したカードの表を確認すると観客の選んだカードである。)

という風に、当てはめることが出来ます。

これを順序立てて、きちんと演じることで、マジシャンは観客に対して、良いプレゼンテーションが出来るのです。

実際のマジックの本題は「転」以降の観客にカードを選んでもらう所から始まります。

しかし・・

「起(導入)」の部分も他の部分と同様、とても大切であります。

マジシャンにとっては、この部分でどれだけ観客とラポール(信頼関係)を結べるかで、その後のマジックで盛り上がってもらえるかが左右されます。

ラポールが十分に築けていないと、その後、どんなに素晴らしいマジックを披露しても効果は半減してしまいます。

「手品は手が一つ口が三つ。」という有名な格言があります。

マジシャンは手先のテクニックも重要ではありますが、話すことで観客とラポールを築くことが3倍大切なのです。

マジシャンはどうやって観客とラポールを築いているのか?


パーソナルスペース。

人間には心理的に、これ以上、近づくとストレスになるという距離感があります。

それを、パーソナルスペース(対人距離)と呼びます。

パーソナルスペースは・・

レベル1 公衆距離:3.5m以上(あまり親しくない)

レベル2 社会距離:1.2m~3.5m(上司と部下)

レベル3 固体距離:45cm~1.2m(友人)

レベル4 密接距離:0cm~45cm(家族・恋人)

という風に、相手との人間関係によって変化し、親しくなるほど、狭くなります。

都会の満員電車が苦痛なのは、狭い車内で他人と極端に近づかないといけなくなり、ストレスになるからです。

簡単に言えば・・

人は自分が手を伸ばして届く距離内に、親しくない他人に入られるとストレスを感じるのです。

マジシャンはマジックを披露する前に初対面の観客と短時間でパーソナルスペースを縮める必要があります。

その方法は例えば・・

私はカードマジックを披露する際に、トランプを観客の一人に渡して、「よく、混ぜてください。」と指示します。

これは、トランプは特に怪しい仕掛けなどは無いという事を証明する意味もありますが・・

もう一つは、トランプを観客に渡すことで、違和感なく、観客の手の届く距離まで近づくことが出来る。

また・・

トランプというマジシャンの所有物を観客の手の中に入れることで、トランプがマジシャンの分身となり、心理的に観客のパーソナルスペース内に入り込むことが出来るのです。

日本では昔から、初対面の人と挨拶をする際には、お土産を用意する文化がありますが・・

それは、お土産を渡すという行為でパーソナルスペースを縮める効果があるからなのです。

これは、ビジネスの世界でも活用できます。

例えば・・

保険のセールスマンはポケットティッシュやボールペンなどのサービス品を渡してから、保険の説明をしてセールスする人が多いです。

また・・

大阪のおばちゃん達は飴玉を持ち歩き、他人にプレゼントする事が多いそうですが、これもパーソナルスペースを縮ませて人と親しくなる事に効果があるでしょう。

スティンザー効果

スティンザー効果とは心理学者のスティンガー氏が発表した「心理的効果」で・・

テーブルに座る際の位置関係が人の心理に影響をもたらすと言われている事です。

・真正面に座る人
(敵対位置。反対意見やライバル心を持たれやすい。)

・90℃斜めに座る人
(友好位置。親しい関係を築きやすい。)

・横に並んで座る人
(味方位置。仲間意識を築きやすい。)

というような、心理効果があるとされています。

私も、パーティーの会場で、各テーブルを回って、テーブルマジックを披露する「テーブルホッピング」というスタイルの仕事をする場合がありますが、お酒と会話で盛り上がっていて、マジックを披露しに行くタイミングが難しいテーブルもあったりします。

そういった、場合は上座に座っているキーマンの方の横へ、さりげなく近づいて・・

「今から、こちらのテーブルでマジックを披露させていただいて、宜しいですか?」

と、笑顔でアピールします。

真正面から、アピールするよりも断わられる可能性が少ないからです。

初対面の人と、テーブルを挟んで真正面の位置関係は緊張しやすくなり、また反対意見も出やすいとされています。

これは、ビジネスの世界や、また、恋愛でも活用できます。

仕事の商談の場では、90℃斜めの友好位置が、商談もまとまりやすくなるでしょう。

恋愛では仲間意識が築きやすい、横並びが良いとされています。

では、ここで問題。

男性が女性との初デートで食事をする際に、距離を縮めやすいお店とは?

⓵レストラン

⓶焼き肉店

⓷お寿司屋さん

さて、何処だと思いますか?

もちろん、人それぞれのアプローチ方法があるので、どれが正解で、どれが間違いという事は本来ありません。

ただ、スティンザー効果の理論からすると・・

正解は・・

・・・

③の「お寿司屋さん」です。

なぜなら・・

レストランや焼肉店の場合はテーブルを挟んで対面に座る席へ案内される場合が多いです。

しかし・・

お寿司屋さんはカウンター席で食べる店が殆どです。

異性との距離を縮める為には横並びのカウンター席が有利です。

さらに、ある婚活コンサルタントの方の理論では・・

年頃の女性でもお寿司屋さんへ行った経験のある女性は少ない。

男性がリードして馴染みのお寿司屋さんへ女性を連れて行けば、大人の男性としての魅力をアピールしやすく好感を持たれやすくなる。

との事です。

初デートの際には少し予算を奮発して、お寿司屋さんへ行けば成功しやすいかもしれません。

私は恥ずかしながら、30代になるまで、お寿司屋さんは回転寿司しか行った事がありませんでしたが・・

30代後半の頃に知人達の案内で、初めてお寿司屋さんに連れて行ってもらいました。

その後・・

女性と2人で食事をする機会があり、そのお寿司屋さんへ連れて行きました。

人生2度目のお寿司屋さんでの食事で、女性と2人でお寿司屋さんへ行くのは初めての経験でした。

ちなみに・・

その女性が現在の私の妻です。


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マジックを利用したコミュニケーションテクニック。


実際にマジックを利用したコミュニケーションテクニックを、ご紹介いたします。

本来、マジックは種明かしをしてはいけないのですが、ここでは、コミュニケーションテクニックの理論を説明する為に特別に種明かしをします。

マルチプルアウト。

・カードの予言マジック。

マジシャンは観客に封筒を示します。

封筒の中には2枚のカードが入っています。スペードのエースとハートのキング。

マジシャンは観客に・・

「どちらか1枚を選んで言ってください。」

と指示します。

観客がスペードのエースを選んだとします。

2枚のカードを裏返すと・・

スペードのエースの裏に「あなたはスペードのエースを選ぶ。」と書かれています。

ハートのキングの裏には何も書かれていません。

・カードの予言マジックの種明かし。

では、ハートのキングを選ばれた場合は、どうなるのか?

その場合、マジシャンは観客に・・

「封筒にはカード以外に1枚のメモが入っていました。どうぞ、取り出して読んでください。」

と、言います。

メモには「あなたはハートのキングを選ぶ。」と書かれています。

つまり・・

マジシャンはスペードのエースとハートのキングのどちらを選ばれても予言が成立する2通りの答えを予め用意しておいたのです。

この、秘密のテクニックをマルチプルアウトと言います。

マルチプルアウトはビジネスや恋愛にも活用出来る心理テクニックに応用出来ます。

それはダブルバインドと呼ばれる心理テクニックです。

ダブルバインドとは?

例えば相手に・・

「Aは好きですか?」

と、訪ねた場合の答えはYES or NOで返ってきます。

さらに・・

「Bは好きですか」

と、訪ねた場合の答えもYES or NOで返って来ます。

しかし・・

「AとB、どちらがお好きですか?」

と、訪ねた場合の答えならA or Bの2択になります。

つまり・・

相手に2通りの事柄を示して、どちらかを強制的に選ばせる心理テクニックです。

これをダブルバインドと呼びます。

ダブルバインドを使いこなすには・・

マジシャンが使うマルチプルアウトと同様にどちらを選んでも大丈夫なように2通りの答えを用意しておけばよいのです。

例えば車の販売店の店員がお客に対して・・

「こちらの軽自動車はおすすめですよ。」

と、セールスをしても、お客の目当ては軽自動車でなく、普通自動車の場合は意味がありません。

あるいは・・

「こちらの大きな乗用車がおすすめですよ。」

と、セールスした場合もらお客の目当てが軽自動車など小型の車だった場合は意味がありません。

ですので・・

「軽自動車と大きめの乗用車なら、どちらがお好みですか?」

と、訪ねた場合は、お客は軽自動車 or 大きめの乗用車のどちらかを選んだ返答が返って来ます。

そして・・

「ちょうど、おすすめの軽自動車がありますよ。

もしくは・・

「ちょうど、おすすめの乗用車がありますよ。」

と、セールストークへ持って行けば良いのです。

お客は自分で選んで答えた回答ですので、心理的に店員のセールトークに興味を持ちやすくなるでしょう。

店員としての目的は車を販売する事なのですから、軽自動車と大きめ乗用車のどちらを選ばれても正解なのです。そこは、マジシャンの使うテクニックと同じマルチプルアウトです。

日常会話でもダブルバインドは役立ちます。

スポーツの話題で・・

「野球は好きですか?」

と、相手に訪ねても野球に興味の無い人との会話は盛り上がりません。

あるいは・・

「サッカーは好きですか?」

と、相手に訪ねた場合もサッカーに興味の無い人との会話は盛り上がりません。

しかし・・

「野球とサッカーなら、どちらが好きですか?」

と、訪ねた場合は相手は野球 or サッカーどちらかを選んで回答します。

実際はどちらも、それほど興味の無い人でも、自分で選んだ回答の話題なら、話しをしてみようと言う心理になるのです。

恋愛でダブルバインドを活用する場合は例えば、男性が女性を食事に誘う際に・・

「美味しい中華のお店があるので、一緒に行きませんか?」

この場合の女性側の回答はYES or NOです。

あるいは・・

「美味しいフレンチのお店があるので、一緒に行きませんか?」

この場合の女性の回答とYES or NOです。

しかし、まずは・・

「中華とフレンチ、どちらが好きですか?」

と、訪ねた場合の女性の回答は中華 or フレンチです。

そして、例えば女性がフレンチを選んだならば・・

「ちょうど、フレンチの美味しいお店を見つけたので、一緒に行きましょう。」

と、誘ってみましょう。

女性は自分でフレンチを選んだのだから、心理的に誘いに乗りやすい状態になります。

目的は女性を食事に誘う事なのですから、どちらを選ばれても男性としては正解であり、マルチプルアウトとなります。

マジシャンズチョイス。

・赤いボールと青いボールの予言。

マジシャンは観客に箱を示します。

箱の中から、赤いボールと青いボールを出します。さらに、封筒を一つ出します。

マジシャンは観客に封筒を渡します。

そして・・

「赤と青、どちらかのボールを手に取ってください。」

と、観客に指示します。

観客が青いボールを手に取った場合は・・

「では、手に取った青いボールは箱に戻してください。」

と、観客に指示します。

さらに、マジシャンは・・

「私の手には赤いボールが残りました。待っている封筒には予言のメモが入っていますので、読んでください。」

と、観客に指示します。

観客が封筒を開いてメモを読むと・・

「赤いボール。」

と、書かれています。

・赤いボールと青いボールの予言の種明かし。

では、観客が赤いボールを手に取った場合は、どうするのか?

その場合、マジシャンは・・

「赤いボールを選びましたね。では、残った青いボールは箱に戻します。」

と、言います。

後は同じ。

つまり、観客自身選んだように見せかけて、実はマジシャンが選ばせたい方へ誘導するテクニック。

これが、マジシャンズチョイスです。

マジシャンズチョイスをする際に重要なのは言葉です。

まず、観客に指示する上で・・

「赤いボールと青いボール、どちらかを取ってください。」

この・・

「取ってください。」

のセリフが重要です。

「選んでください。」

と、言ってはダメです。

あるいは・・

「好きなのはどちらですか?」

と、言うのもダメです。

なぜなら・・

観客が選んだ方、あるいは好きな方を箱に戻さないと行けなくなった場合は、観客の行為を否定する事になり、つじつまが合わなくなります。

しかし・・

「取る」という行為は「選ぶ」と「省く」どちらにも当てはまります。

それにより、観客が赤いボールと青いボール、どちらを取った場合も、その行為は選んだ事にも省いた事にも出来るのです。

大切な事は観客に自分の行為を否定されたと思われない事です。

ちなみに・・

熟練されたマジシャンは選択肢が2つではなく、3つ、あるいは4つ以上の物でも観客に対して自然に誘導して選ばせることが出来ます。

マジシャンズチョイスもビジネスや恋愛においてのコミュニケーションテクニックに活用できます。

それは、心理テクニックであるYES-BUT法と組み合わせる事で、より役立てることが出来ます。

YES-BUT法とは?

YES-BUT法とは、相手の意見を肯定しつつ、その後に自分の意見を主張するという、会話のテクニック。

相手に否定されたと思わせないという部分でマジシャンズチョイスと共通するテクニックです。

人は自分の意見を頭から否定されると、誰でも気分が悪くなるものです。

しかし、人間同士はどんなに親しくても、お互いの意見が違う場合はあります。

そこで、活用出来るのがYES-BUT法と呼ばれるテクニック。

YES(肯定)

BUT(ただし〜 or ですが〜)

という、会話術で、相手の意見を肯定しつつも自分の意見を主張する事が出来るのです。

例えば、プロ野球の話題で阪神ファンの人が初対面の人に対して・・

「プロ野球は何処のファンですか?」

と訪ねたとします。

相手の回答が・・

「巨人です。」

それに対して・・

「私は阪神ファンなんですよ。」

と、答えると・・

これでは、相手から「こいつとは話が合わないな。」と、思われてしまいますし・・

「感じが悪い。」と思われてしまうかとしれません。

そこで、YES-BUT法を活用すると

「プロ野球は何処のファンですか?」

相手の回答が・・

「巨人です。」

「巨人ですか。いいですねー。今年は期待出来る選手が多いですよね。ですが、私は実は阪神ファンなんですよ。」

この回答であれば、まず、巨人ファンである、相手を肯定していますので、その後に自分は阪神ファンであるという事を主張しても、相手は悪い気分にはならないでしょう。

つまり、大切なのは・・

まずは、相手の意見を肯定する。そして、その後に自分の意見を主張する事です。

日常生活や恋愛の面でも、このYES-BUT法を使えば、喧嘩やトラブルを防げるでしょう。

ビジネスの世界で役立ちます。

マジシャンズチョイスとYES-BUT法を組み合わせれば、魔法のような営業トークが出来るようなります。

例えば、携帯ショップでスマホのプランに・・

①月5千円のプラン。

②月1万円のプラン。

③月1万5千円のプラン。

以上の3種類のプランがあり、店員は何らかの理由で、お客に月1万円のプランを売り込みたいとします。

その場合はお客に対して、こう訪ねます。

「どの、プランが気になりますか?」

お客の回答が「5千円のプラン。」だった場合は・・

「5千円は格安ですよね。(肯定)
ですが、5千円だと、月に1ギガしかないですので、殆どWi-Fiのある場所でしか、ネットは使えません。1万円のプランであれば、月に20ギガありますので、ネットも安心しても使えるのですが?」

初めにお客様が5千円のプランを気になったことを肯定しつつ、その後に1万円のプランを勧めるのです。

もし、お客が1万5千円プランを気になると言った場合は・・

「1万5千円のプランは50ギガありますので、ネットも、ほぼ繋ぎ放題です。(肯定)
ですが、そこまで、ギガ数が必要な人は少ないですので、もったいないです。1万円のプランでも、20ギガありますので、普通に使う分には大丈夫ですよ。」

と、言えば良いのです。

実際には、携帯ショップとしては、1万5千円のプランを選んでもらえれば、1番嬉しいでしょう。

そこで、問題。

①月5千円のプラン。

②月1万円のプラン。

③月1万5千円のプラン

普通に考えて、1番選ばれにくいプランは、やはり1万5千円のプランと考えられます

では、1万5千円のプランを選ばれやすくする為には、どうすれば良いのか?

マジシャンの知っている心理テクニックを使えば可能なのです。

わかりますでしょうか?

正解は・・

・・・

④月2万円のプラン。

を作れば良いのです。

人は端にあるものは選びにくく、真ん中に近いものを選ぶ傾向があります。

①月5千円のプラン。

②月1万円のプラン。

③月1万5千円のプラン。

この組み合わせでは、端になり、1番高額な1万5千円のプランが選ばれにくくなります。

しかし・・

①月5千円のプラン。

②月1万円のプラン。

③月1万5千円のプラン。

④月2万円のプラン。

さらに高いプランを一つ組み合わせる事で、1万5千円のプランが真ん中に近くなり、心理的にちょうど良いプランのように感じて、選ばれやすくなるのです。

実はマジシャンはこのような心理テクニックを活用する事で、観客が自分の意思で選んだように思わせる誘導をしているのです。

最後に。


熟練されたマジシャンはマルチプルアウトやマジシャンズのチョイスなどの心理テクニック、さらに指先の熟練されたテクニックを組み合わせて奇跡のようなマジックを生み出しているのです。



*アイキャッチ画像「Pixabay」より

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手品家の歴史。日本一の店舗数を誇るマジックバーに成長出来た秘訣とは?



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はじめに。


私は現在、マジックバー手品家高知店を経営者であり店長です。

経営者としては6年目。

店長としては12年目を迎えます。

手品家高知店がオープンしたのは2008年の5月。

そして・・

2014年5月までは手品家を全国チェーン展開している株式会社マジックポットが運営する直営店でした。

ですので、私もその期間はマジックポットの社員でもありました。

2014年6月から独立して、手品家高知店はフランチャイズ店とさせてもらったのです。

私がマジックポットに入社した当時の手品家は高松店と高知店の四国で2店舗あるだけのマジックバーでした。

それが、現在は全国に16店舗に拡大しています。

今後も全国に店舗数を増やして行く予定だそうです。

なぜ、そこまで拡大成長する事が出来たのか?

私の視点から、それらについての記事を作成したいと思います。

手品家の歴史。


手品家(てじなや)とは現在、全国に15店舗あるマジックバーです。

間違いなく、日本で1番、店舗数の多いマジックバーでしょう。

アルコール類やソフトドリンクを飲みながら、プロマジシャンのテーブルマジックやステージマジックショーを観覧して楽しむ事が出来るお店です。

現在ある店舗は・・

高松店

高知店

岡山店

福山店

広島店

三宮店

梅田店

新宿店

仙台店

静岡店

郡山店

川崎JV店

博多店

福井店

ツイスター札幌店

秋田店

以上、全国に16店舗あります。上からオープンした順です。

(2019年7月現在)

手品家の1号店は香川県の高松店です。

手品家高松店がオープンしたのは2006年1月18日。

創業者であり、現マジックポットの代表取締役であるトリット氏が高知県出身でもあることから、高知店が1号店と間違えられがちですが、高知店は2号店です。

なぜ、高松店が1号店なのか?

それは・・

当時、高知にはトリット氏の師匠だった、プロマジシャンのベンジャミンUWANO氏が経営するマジックバーがありました。

しかし、トリット氏も自分でマジックバーを経営してみたいという、思いがありました。

ある日・・

高松のテナントビルのオーナーからトリット氏へマジックバーをオープンしないか?

という、オファーが来ました。

その流れから、手品家1号店が高松にオープンする事になります。

しかし・・

当時、トリット氏はプロマジシャンとして活動しながら、高知の私立高校で教師の仕事もしていました。

ですので・・

トリット氏はオーナー、店長は現在、新宿店で活躍しているプロマジシャンの「なおと」が任せられる事になりました。

1号店である手品家高松店は、いきなり大人気店となり大繁盛・・

とは、ならなかったようです(笑)

創業当初は今の手品家から考えられないような苦労があったようで・・

こちらのなおと氏のインタビュー記事にも語られています。

*東京新宿で大暴れなう!正統派マジシャンなおとの波乱万丈人生

この当時は手品家高松店を人気店にする事と四国のマジック界を盛り上げる事に力を注いでいたので、マジックバーのチェーン展開は特に考えていなかったと思われます。

その後、高松でマジックショップもオープンさせます。(現在は閉店しています。)

ショップの名前は「マジックポット」。

この屋号が後に社名となるのです。

しかし、その後・・

トリット氏の師匠でもあった、ベンジャミンUWANO氏が残念ながら、この世を去る事になります。

そして、高知にマジックバーを残そうという思いから・・

手品家2号店である、高知店がオープンする事になるのです。

手品家高知店がオープンしたのは2008年5月18日です。

私がマジックポットのメンバーになったのも、それと同時です。

当時のメンバーは、

代表の「トリット氏」。

現在、新宿店マジシャンの「なおと氏」。

現在、岡山店店長の「どいさん」。

等、私を含めて6名程度だったと記憶しています。

当時の手品家はマジックバーとしてはオーソドックスなテーブルマジックのみを演じるスタイルでした。

しかし・・

高知店がオープンして、すぐに転機が訪れます。

マジックポットと付き合いの深かった、岡山で会社経営をする社長から、岡山に良い物件があるので、そこでマジックバーをオープンさせないか?

という、話が舞い込むのです。

しかし・・

岡山の物件は高松店や高知店よりも、かなり広い物件で家賃も数倍でした。

トリット氏自身も初めは悩んだようでしたが、岡山にはマジックバーがない事と、赤字にさえならなければ良いだろうという考えで・・

手品家3号店である岡山店をオープンさせる事になります。

岡山店がオープンしたのは2008年10月1日。

高知店のオープンから半年足らずです。

岡山店の初代店長となったのは当時、まだ若手であったプロマジシャンの「つくし」。

しかし・・

意外な事に、それほど期待していなかった岡山店がオープン当初から売り上げが伸び始めるのです。

その後すぐ・・

岡山店は広い店内を利用してステージを作りステージショーを取り入れるようになります。

すると・・

一気に岡山の大人気店となります。

それまで、手品家のマジシャンはステージマジックの技術は持っていたのですが、披露するのはイベント出演の出張ショーの際のみでした。

勢いそのまま、その後、手品家広島店をオープンさせます。

広島店は日本トップクラスの店舗面積の広いマジックバーです。

広島店も岡山店で培ったステージショーのノウハウを生かして、大人気店となります。

そして・・

神戸三宮店、大坂梅田店、東京新宿店へと拡大させて行く事になります。


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手品家が成功した秘訣。


手品家が、なぜ、ここまて拡大成長する事が出来たのか?

その大きな要因の一つはステージショーの導入でしょう。

それまでのマジックバーはお酒を飲みながらテーブルマジックを見るスタイルが殆どでした。

特に地方ではステージマジックを見る事すら、珍しい事で、ステージマジックの出来るマジシャンも少ない状態でした。

現在、手品家ではステージショーがメインで特に力を入れています。

最近はクロースアップが出来るマジシャンは増えつつありますが、ステージマジックが出来るマジシャンは少ない状態のようです。

その理由は・・

ステージマジックのノウハウを学べる場所が少ないからでしょう。

つまり・・

手品家が拡大成長した秘訣は他が真似出来ないステージマジックショーに力を注いだ事です。

ちなみに・・

高松店と高知店にはステージがありませんが、カウンターで音響照明を使ったショーを披露しています。

最後に。


手品家は今後も全国に店舗数を拡大して行く予定だそうです。

マジックバー手品家(公式WEBサイト)


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