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はじめに。
高知が舞台になったジブリ作品・・
「海がきこえる」をご存じでしょうか?
ジブリ作品と言えば、定期的に金曜ロードショーで放送されていますが・・
「海がきこえる」は放送されない。
その理由は・・
スタジオジブリ製作のアニメ作品の中で、とても異色な作品だからなのです。
「海がきこえる」とは?
「海がきこえる」の原作は小説で、小説家の氷室冴子さんの作品です。
内容は・・
高知を舞台にした地元の男子高校生と東京から転校してきた女子高校生の恋愛や成長を大学生になるまで描いた青春ストーリーです。
1993年にスタジオジブリの製作により、アニメ化されました。
ただし・・
ジブリのアニメ作品としては、珍しく映画ではなく、テレビアニメとしての作品です。
さらに・・
宮崎駿監督や高畑勲監督は一切関わらず、当時のスタジオジブリの若手作家を中心に製作されたそうです。
「海がきこえる」は日本テレビの開局40周年記念作品として放送されました。
当時は、わりと話題になり、夕方4時からの放送にも関わらず異例の17.4%を記録したそうです。
作品の中では・・
帯屋町商店街、
高知城、
はりまや橋、
さらに・・
路面電車や追手前高校等・・
高知の身近な風景がリアルに描かれて登場していて、高知県民には、とても嬉しい作品でした。
「海がきこえる」が金曜ロードショーで放送されない理由。
スタジオジブリのアニメ作品は定期的に金曜ロードショーで数々の作品が何度も放送されています。
しかし・・
「海がきこえる」は、ほとんど放送されていません。
その理由は2つあります。
1つ目の理由は・・
実は「海がきこえる」は72分間という短い作品だからだそうです。
金曜ロードショーは2時間の番組枠なので・・
72分では短すぎて中途半端に時間が余ってしまうから、放送しずらいのでしょう。
そして、2目の理由は・・
作品の中で未成年が飲酒と喫煙をするシーンが描かれている事です。
主人公とその友人達が、高校を卒業してから数ヵ月後に居酒屋で飲酒と喫煙をしているシーンがあります。
高校卒業してから数ヵ月後という設定では、まだ、成人していなくて、未成年である事は間違いないです。
さらに・・
高校生のヒロインがコークハイを飲んで酔っ払うシーンまであります。
当時はテレビの既成が今ほど厳しくなかったからなのでしょうか・・
今では、さすがにアウトな気がします。
しかし・・
実は過去に1度だけ金曜ロードショーで放送された事があります。
2011年に当時のジブリ最新作の映画「コクリコ坂から」の公開記念として・・
金曜特別ロードショーとして放送枠を拡大して「ゲド戦記」と2部構成の形で18年ぶりに再放送されました。
番組の冒頭では・・
「この作品には、未成年の飲酒・喫煙シーンがありますが、原作の作品性、原作者の意図を尊重しオリジナルのまま放送いたします。」
という、テロップが流れました。
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「海がきこえる」は実写化もされていた。
「海がきこえる」は実写ドラマもされています。
1995年の12月15日にテレビ朝日系列でクリスマススペシャルドラマとして放送されました。
主演は武田真治さん。
そして・・
ヒロインは佐藤仁美さんでした。
なんと・・
テレビドラマ「海がきこえる」は佐藤仁美さんのテレビドラマ初出演作品だったのです。
佐藤仁美さんと言えば、現在はアラフォーの独身で酒豪という個性的なキャラクターの女優として、バラエティー番組等でも人気ですが・・
当時はホリプロスカウトキャラバンでグランプリを受賞した、清純派の若手女優でした。
たしか・・
テレビドラマ「海がきこえる」のヒロインオーディションは高知で開催されて、高知新聞でも大きく取り上げられていた記憶があります。
そして・・
撮影も主に高知県で行われました。
当時、旬な人気若手俳優の武田真治さんが撮影に来るという事で・・
高知県で大きく話題になりました。
高知県にはテレビ朝日系列の民放がありませんが、テレビドラマ「海がきこえる」は高知県でも放送されました。
最後に。
「海がきこえる」はテレビ放映では予算に合わず・・
スタジオジブリ史上、最も予算の回収に苦労した作品だそうです。
そして・・
噂では宮崎駿監督は「海がきこえる」の出来映えに納得がいかずに「耳をすませば」の製作に取り掛かったとか?
つまり・・
「海がきこえる」がきっかけで「耳をすませば」の作品が生まれたという説があるのです。
たしかに、どちらも青春恋愛ストーリー作品という共通点があります。
ジブリ作品中では、異色のマイナー作品ではありますが・・
ジブリ作品の中で1番好きなのは「海がきこえる」と言うコアなファンもいます。
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*アイキャッチ画像・よさこいネットより