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はじめに。
昨年の夏の甲子園100回記念大会に出場した、高知商業高校野球部が同校のダンス同好会の発表会に参加して高野連が処分を検討しているとの事。
ニュースや新聞にも取り上げられて、全国的に波紋が広がっています。

高知商業高校といえば、メジャーリーグでも活躍した、藤川球児投手の母校でもあり、野球の名門校です。
野球部がダンス同好会の発表会に出演した経緯。
野球部がダンス同好会の発表会に参加したのは・・
夏の甲子園に出場した際に、ダンス同好会がチアリーダーとして応援に駆け付けた、お礼としてだそうです。
ダンス同好会は野球部が甲子園出場が決まった際には、チアリーディングの名門である東京の慶応義塾高校のチアリーディング部に習いに行ったそうです。
それは、野球部としても有難かったことでしょう。
また・・
野球部長である教員がダンス同好会の顧問を兼務していたそうで。
昨年は久々の公立高校の甲子園出場ということで、地元でも大変に盛り上がりました。

甲子園でも3回戦まで勝ち上がりベスト16の成績。
その、野球部がゲスト出演したということでダンス発表会も盛り上がったことでしょう。
まさに、青春の美談のようなエピソードなのですが・・
なぜ、高野連から処分されないといけないのか?
高野連が問題視しているのは、ダンス発表会では500円の入場料を取っていたことです。
日本学生野球憲章では・・
野球部や部員の「政治的、商業的な利用」を禁止。
営利団体が主催する活動への参加は「連盟の承認を得なければならない」
と定められているそうです。
つまり・・
500円の入場料が商業的な利用にあたる。
ということでしょう。
しかし・・
参加したのはすでに引退した3年生のみで、現在の部員は参加していないようです。
ただし・・
問題視されているのはユニフォーム姿で出演したところだそうです。
部員が個人的に制服、または私服姿での参加であれば、問題にならなかったのかもしれませんが・・
野球部のユニフォーム姿だと、野球部としての参加とみなされてしまうのでしょう。
以上の理由で、野球部長を務めるの教員が謹慎処分とする方向で進んでいるとの事です。

2月1日の最終決定されるとの事。
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ネット上を中心に波紋が広がっている。
ニュースや新聞で報道されて以降、野球部を擁護する声が多く・・
また、高野連へに批判が多くて波紋が広がっています。
「甲子園も入場料を取っているではないか?」
「500円の入場料で利益は出ないだろ。」
「部員たちが可哀そう。」
など。
また・・
元日本サッカーリーグ協会会長である川淵三郎氏がツイッターで高野連を批判した事への賛同の声は大きいようで。
高知県で全く馬鹿げた話を聞いて驚いた。甲子園に出場した野球部員が、同じ指導者の下でその高校のダンス部の活動に参加したことを高野連が咎めていると。入場料をとる発表会に出場した事が問題だという事で。高校ダンス部として普通のことでは?野球部員が他の部活動をしてはいけないということなの?
— 川淵三郎(日本トップリーグ連携機構会長) (@jtl_President) 2019年1月15日
個人的な意見として、少し時代錯誤な気がします。
たしかに・・
甲子園で活躍して有名になった野球部が勝手にサイン会などのイベントをして、お金を稼いだとしたら、問題かもしれません。
しかし・・
今回の場合はダンス同好会のイベント。
同好会ということは部とは違い、学校から活動費などの予算も出ていないのでしょう。
会場は高知県民文化ホール(オレンジホール)ということで、おそらく、会場費だけでも20万ほどはかかるはず。
その他にも照明音響機材の使用料や出演者及び裏方スタッフのお弁当代なども必要だったでしょう。
無料で発表会をやることは困難だったと考えられます。
500円の入場料で商業的なイベントにあたるのかは疑問です。
たしかに、高野連へ前もって許可を取っておけば良かったのかもしれません。
そうだとしても・・
処分ではなく、口頭注意程度ではダメなのでしょうか?
最後に。
高知商業高校野球部は今年の春のセンバツに出場する可能性が残っています。
そちらの選考に影響はないとの事です。
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