若者の「○○離れ」の原因は「J-POP」の影響である。

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はじめに。


若者の車離れ

若者の酒離れ

若者の恋愛離れ・結婚離れ

近年、このような言葉をよく耳にします。

しかし・・

いつから、そう言われる世の中になったのか?

なぜ、最近の若者は色々なものから離れていくのでしょう?

「若者の○○離れ」の原因は価値観が変わった事。


私が若い頃は「イケてる男」というのはカッコイイ車に乗って、可愛い彼女がいて、お洒落なバーなどでお酒を嗜む男でした。

しかし・・

最近の「若者○○離れ」という言葉は、まるで、その価値観を否定しているようです。

全ての若者がそうではないでしょうが・・

私の若い頃の「イケてる男」の定義が薄れてきている事は確かなようです。

では・・

なぜ、若者の価値観が変わってきているのか?

原因は育った時代の環境にあるのでしょう。

その一つが10代の頃に聴く「J-POP」にあると思います。

「J-POP」は自己啓発の効果がある。


最近は自己啓発ブームのようです。

自己啓発とは・・

自分の能力を開発したり、精神的な成長を目指したりする行為。

書店では自己啓発系の本が並び、自己啓発セミナーも全国各地で多数、開催されています。

自己啓発系の本や話を聞く事で前向きになれたり、気持ちが救われたような気分になる事が出来ます。

自己啓発は価値観を変える効果があります。

例えば・・

失敗する事は恥ずかしい。

という価値観を・・

失敗は成長に繋がる。

という前向きな気持ちに変えることが出来ます。

そう・・

まさに「J-POP」を聴いたような気分です。

いや・・

「J-POP」が自己啓発のような音楽と言えるのかもしれません。

つまり・・

「J-POP」を聴くと、自己啓発系の本を読んだり、セミナーの受講に参加したのと同じような効果があるのです。

特に中高生の頃に聴いた「J-POP」は、その人の価値観に大きな影響を与えるでしょう。

その為、年代によって価値観は微妙に違ってくるのです。

昭和の歌謡曲は切ない恋愛ソングが多かったと思われます。

今と大きく違うのは不倫系の恋愛ソングも多い。

テレサテンさんの歌なんて、殆どが不倫を匂わせるような歌詞の歌です。

恋愛の主導は男性にあって、女性は男性に付いていく、もしくは待つ側であるような歌詞が多いですよね。

また・・

尾崎豊さんやチェッカーズ等、不良を連想させるような、アーティストも人気でした。

「行儀よくまじめなんて出来やしなかった 夜の校舎 窓ガラス壊してまわった」

「盗んだバイクで走り出す」

「ちっちゃな頃から悪ガキで 15で不良と呼ばれたよ」

といったような歌詞の歌がヒットした時代です。

実際に、その時代は若者の非行や暴走族などが社会問題になった面もあったようです。

平成初期の「J-POP」も相変わらず恋愛ソングが人気でした。

ただ、少し色気のあるような際どい恋愛ソングが流行ったような気がします。

工藤静香さんなどは代表的。

「濡れた髪を はじめて見せた夜 心が泣いた 抱かれていながら さみしくて かさねてゆく 唇でさえ たぶん 答えだせない」

という歌詞の歌を女子中高生がカラオケで歌うようになった時代です。

この時代から、不純異性行為のような異性経験の早い男女がカッコイイ的な風潮が出来たと思われます。

平成中期になると、小室哲哉プロデュースのいわゆる小室系やエイベックス・アーティストが人気となりました。

代表的なのは安室奈美恵さんや浜崎あゆみさん。

この時代から、女性の社会進出が増えて来て、強い女性的なイメージのアーティストが増えたような気がします。

控えめで、おしとやかな女性よりも、カッコイイ女性が支持されるようになった時代ではないでしょうか。

また・・

ヴィジュアル系バンドと呼ばれるアーティストもブームとなりました。

男性は「男らしい」よりも「美しい男性」が人気を得るようになってきた時代でしょう。

そして・・

この時代から「J-POP」は抽象的な歌詞の歌が多くなって来たと思います。

昭和から平成初期までの「J-POP」はストレートな表現で読むだけで情景が浮かぶ物語のような歌詞が多かったです。

しかし・・

平成中期の頃からは抽象的で聴く人によって捉え方が変わるような歌詞のヒット曲が増えて来たと思います。

平成後期~令和となる現代においては、恋愛ソングも相変わらず人気ではありますが・・

最近は多様性の時代と言われているように「J-POP」も多様性になって来たと思われます。

米津玄師さんの大ヒット曲である「LEMON」等は恋愛ソングとは言い切れないような歌詞です。

また・・

最近は、歌詞の中に車に関する内容が少ないと思われます。

昔は・・

山口百恵さんの「プレイバック Part 2 」

RCサクセションの「雨あがりの夜空に」

TMネットワークの「GET WILD」

など車に関する歌詞がある歌がヒットしたりしたのですが。

そして・・

最近の「J-POP」はお酒に関する内容の歌詞も少ないのでは。

さらに・・

昭和の結婚ソングと言えば、さだまさしさんの「関白宣言」でしたが、最近は西野カナさんの「トリセツ」です。

同じ結婚ソングであっても、異なる価値観の歌詞でしょう。

この辺りが若者の価値観に大きく影響を与えていると言えると思います。


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平成で最も売れたシングルCD。


平成で最も売れシングルCDはSMAPの「世界に一つだけの花」です。

サビの歌詞は・・

「そうさ 僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい」

まさに、現代の若者の生き方を象徴しているような歌詞です。

現代は多様性の時代と言われています。

世間の風潮に合わせるよりも、自分は自分らしく生きて行きたいというのが、現代の若者に多い価値観のようです。

つまり・・

その価値観を生んだ要因の一つが「J-POP」だったのかもしれません。

最後に。


昔から日本には気が「言霊(ことだま)」という言葉があり、言葉には魂が宿っていて、発した言葉は、その人自身に影響を与えると言われています。

大好きな歌を口ずさんだり、カラオケで歌う事で歌詞の影響を、歌う人が受けるのかもしれません。

今の中高生に流行りの「J-POP」を調べると、数年後の若者の価値観がわかるかもしれませんね。


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*アイキャッチ画像:Bernd EverdingによるPixabayからの画像

*挿入画像「Pixabay」より

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