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はじめに。
今更ながら、私が子供の頃に流行った手品のような遊びがツイッター上で話題になっておりました。
こちらです。
↓
『小学生の頃学校で流行った不思議な超能力』
これの原理が分かる方いたら教えてください pic.twitter.com/SisYbNUdMS— 小田桐圭介📙香夜たちの話kindle無料配信中 (@odagiri_keisuke) June 23, 2023
これは、私が小学生の頃に流行った遊びだと思いますので、おそらく30年以上前にブームになったものでしょう。
両頬を叩いた手を差し出すと紙が倒れる遊び。
やり方は上記にある漫画の通りなのですが・・
改めて詳しく説明いたしますと、
まず、小さな紙をくの字に折り、
テーブルの上に立てます。
この時にエアコンや扇風機の風で紙が動かないように注意。風の影響を受けない場所に立てましょう。
そして、右手で右の頬、続いて左の方を軽く叩き、そのまま写真のように紙に向かって指先を前にして、手を差し出します。
すると・・
あら、不思議。紙が倒れてしまうのです。
動画はこちら。
↓
私が子供の頃ですが、この遊びが一時期、大ブームとなり、当時の日本中の子供達全員がおそらく一度はやったことがあるのでは?と言っても過言ではないほど流行っておりました。
調べてみると、おそらく、この遊びが流行ったきっかけは、テレビ番組の中で志村けんさんがやっていたのがキッカケだとか。
てことは、志村けんさんが考えたものなのか?
それとも別の誰かが考案したものを志村けんさんがやっていたのか?
その辺りは不明です。
紙が倒れるのは何故なのか?
ネット上では紙が倒れる理由は・・
静電気?or風?と真っ二つに意見が割れている模様。
中には気功によるものだという説もあるようです(笑)
情報源はよく思い出せないのですが、私的に紙が倒れる原因は風によるものだと認識していました。
しかし、ネット上では静電気だという意見も多いですので、改めてやってみて確認してみると・・
いや、これは風でしょう。
と、思ったのですが・・
調べてみると、衝撃の事実が発覚。
京都大学の名誉教授が、これは静電気によるものだと公言していたのです。
↓
*京都大学 工学広報(趣味と実益)
一部引用させていただくと・・
人間の体は、心臓が左にあるため、本来右と左に大きな電位差があるのです。それとほっぺと手のひらには十分な距離がありますので、2-3回軽くたたくだけで十分な静電気がチャージされることになります。
つまり、人間の体は左右で電位差があり、右手で左頬を叩くことで右手に静電気がチャージされるのだと・・
正直、記事だけを読むと、にわかに信じがたい内容。
しかし、京都大学工学部の名誉教授が書いてある内容であり、しかも京都大学のサイトに堂々と掲載されています。つまり京都大学公認の記事。
これは無視できない。
改めて、他の専門家がこの紙が倒れる理由について触れている情報はないのか色々と調べてみたのですが、他には見つかりませんでした。
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京都大学工学部に問い合わせて確認してみた。
紙が倒れる原因は本当に静電気によるものなのか?
真相を確認してみようと、京都大学工学部へ電話で問い合わせてみました。
やり取りは、以下の通り。
私「こちらの記事にある頬を叩く事で手に静電気がチャージされるというのは、公な実験などで確認されている正しい情報なのでしょうか?
京大「記事は2008年のものですので、15年前に書かれたものであり、教授との連絡は大学側も途絶えていて、本人に確認する事は困難です。生存しているかも、わからないですし、名誉教授というのは肩書だけのものでして。ですので、正しい情報なのかどうかは、今となっては、わかりません。」
私「では、こちらの記事の内容は教授の個人的な見解の内容なのでしょうか?それとも、京都大学公認の内容なのですか?」
京大「大学のサイトに掲載されている以上は、大学の責任の元で掲載している内容です。ですので、間違いがあるなどの指摘は受け止めます。」
私「私は高校でマジックの授業をしたりもしているのですが、こちらトリックは今まで風によるものと認識していました。もし、静電気の可能性があるとなると、レクチャーをする場合にその事に触れないといけなくなると思うのですが、どうすれば良いと思いますか?」
京大「懸念があるのであれば、こちらの記事については触れない方が良いでしょう。」
てな、やりとりでした。
ちなみに、間違いなどの指摘は受け止めると仰っていましたので、「マジシャンの間でこちらの記事に疑念を抱く声が多いですよ。」という事はお伝えさせて頂きました。
結論。
てことで、名門京都大学にも、「本当かどうかわからなくて、懸念があるのなら触れない方が良い記事。」と言われましたので、私的な結論も「静電気の可能性はほぼ無し」といたします。
てことで、やはり、紙が倒れる理由は風でしょう。
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最後に。
京都大学工学部様は突然の連絡にもかかわらず親切丁寧な対応をしてくださいました。
ありがとうございました。