はじめに。
私は現在、2歳と1歳の娘を持つ2児の父です。職業はプロマジシャンです。
38歳で結婚して、5年後に念願の子供を授かりました。
現在は妻と共に子育てに奮闘する毎日を送っております。
しかし・・
子育てをするようになってから、気付いたことがあります。
マジシャンという職業は子育てとは実に相性の悪い職業だったという事です。
こちらの記事は、そんな私の日常の愚痴を含む事にはなりますが、それだけではなく、今後、家庭を持ちたいと思っている、若手マジシャンの将来の参考になればと思い、前向きな事も含めて書きたいと思います。
マジシャンと言う職業が子育てとは相性の悪い理由。
①子供との時間を合わせづらい。
マジシャンという仕事は主に土日や祝日が忙しく、平日も昼間よりも夜に働く場合が多い職業です。
つまり、子供が家にいる時間帯に仕事が入る事が多いので、生活スタイルが真逆になり、家族で過ごせる時間が少なくなってしまうのです。
また、ゴールデンウィークなどの連休や、クリスマス、お正月など、一般的なサラリーマンが家族でお出かけしたり、ホームパーティーを楽しむような時期こそ、マジシャンにとっては稼ぎ時ですから、家族で旅行なども行きづらいのも悩みどころであります。
②自由に休めない。
マジシャンという職業は自営業者が多いので休みは自由に取れるはず・・と、思われがちではありますが、決してそんな事はありません。
マジシャンは代わりの効かない仕事です。イベントなどでショーの依頼を引き受けた場合はポスターに写真や名前が載りますので、あとで「やっぱり、やめます」なんて無責任な事は許されません。
また、私の場合はマジックバーを営んでいますので、お店に予約が入っている場合は、こちらの都合で急に休むというわけにも行きません。
ですので、例えば子供が急に熱を出した、怪我をしたなんて時でも、仕事を休めなかったりします。
私はその辺りに関しては、妻に頼ってばかりになっています。
③収入が不安定。
マジシャンという職業をされている人の殆どは自営業者です。
ですので、収入は大変に不安定であり、また、有給休暇もなければ、雇用保険も無い、将来の退職金もありません。
急な大怪我や病気で入院なんてしてしまった日には無収入になってしまいます。
その辺りも、家庭を持つ身としては、大変な不安要素の一つであります。
それでも家庭を持つべきなのか?
もし、この記事を独身の若手マジシャンが読んでくれているとしたら、将来、家庭を持つ事が不安になっているかもしれませんし、「家庭なんて持ちたくない、一生独身でいい」と思っているかもしれません。
結論から言います。
結婚したいと思うのであればすれば良いし、子供を作りたいと思うのならば作れば良い、一生独身の方が良いのであれば、そうすれば良いのです。
つまり、その辺りに正解なんて無いのですから、自分の生きたいように生きれば良いのです。
私は結婚してからは、自分の時間が少なくなりました。子供を持ってからは、さらにもっと・・いや、自分の自由な時間なんて殆ど無くなりました。
そんな事なら、家庭なんて持たなければ良かった・・いや、そうは思いません。
たしかに、独身の頃は自由な時間が多くて、ある意味、気楽でした。
ですが、同時に退屈な時間も多かったです。
退屈な時間というのは、苦痛な時間です。
家庭を持つようになると、自分の時間は無くなりましたが、同時に退屈な時間も無くなりました。
要は、家庭を持っても、一人でいても、辛い所は辛いのです。
どうせ、辛いのであれば、自分の生きたいように生きて辛い思いをした方がマシでしょう。
スポンサーリンク家庭を持つと幸せなのか?
こちらも、結論から言うと・・
幸せです。
ただし、それと同時に辛い事も増えますけどね。
では、なぜ、最近のSNSなどでは子育てに関してはネガティブな書き込みが多く目にするか?
それは、ネガティブな書き込みの方が共感を得られやすいからでしょう。
「うちの子、可愛いでしょー♡天使ー♡」なんて、書いていたら、少し痛い人と思われがちではないでしょうか?
それに、最近は多様性の世の中と言われていますから、「結婚したら幸せ」、「子供が出来ると幸せ」と言うような価値観は時代遅れと言われて、言い辛い世の中になっている事もあるでしょう。
ですが、あえて、こちらで私の本音を言わせていただきますと、
自分の子供って、本当にむちゃくちゃ可愛いですよ。まるで天使そのものです。
ですので、毎日、仕事が忙しく疲れていても、子供の為なら、睡眠不足でも頑張れるのです。
マジシャンが家庭を持ちたいのなら覚悟が必要。
私が子供が出来てから、やめた事は・・
①タバコ
子供が出来てからというよりも、妻が妊娠してからタバコをやめました。
理由は健康面と、小遣いが少なくなったからです。
②自宅での飲酒
子供が出来る前までは、毎日、仕事を終えて帰ってからの晩酌が楽しみでしたが、現在はアルコールを自宅で飲むのはやめています。
理由は朝早く子供に合わせて起きないといけないからです。アルコールを飲むと、朝の目覚めが大変に悪くなってしまいます。
ですので、その代わりにノンアルコールのチューハイなどで晩酌気分を楽しんでいます。初めは物足りなさを感じましたが、慣れてくると意外と美味しいですし、ノンアルで十分になります。
③毎日、昼までぐっすり寝る事。
子供が保育園に通うようになってからは朝は私が送っていく役目を担当しています。
現在は男性も育児に参加して当たり前の世の中です。
いや、その辺りは各家庭の都合に合わせれば良いと思っている派ではありますが、我が家は共働きですので、私も育児を出来る限りやるのは当然であると納得しております。
ですので、私は仕事が毎日、終わるのは深夜ですが、3時間睡眠ほどで一度、起床して、子供に朝ご飯を食べさせたりしてから、保育園へ送って行き、そこから、再び寝るという生活を送っています。
つまり、家庭を持つと、自分の好きなように生活スタイルを決めることは出来ません。
その辺りは、まさに「家族の為に」という覚悟が必要でしょう。
最後に。
子育ては大変でストレスも多いですが、そのストレスを解消してくれるのも、また、子供の存在です。
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