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目次
はじめに。
(こちらの記事は2017年10月4日に作成したものを2019年10月7日に再編集致しました。)
サラリーマンの平均年収の地域によって違うのは、なぜなのか?
東京等の都会と地方では、なぜ給料に格差があるのか?
大きな要因として、それは・・
最低賃金が地域によって違うからです。
最低賃金とは?
雇用主が人を雇用する際に最低これ以上の金額は給料として払わないといけないですよ・・
という風に法律で決められた金額です。
主に時給で示されます。
最低賃金は年々上がっている。
平成29年9月までの高知県の最低賃金は715円でした。
平成29年10月以降は737円。
22円上がりました。
かなり上がったようにも聞こえますが・・
実は、この上げ幅は全国最低だったのです。
東京だと932円から958円と26円上がりました。
ですので・・
高知県は佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県と並んで全国最低の最低賃金でした。
そして・・
平成30年10月より全国の最低賃金が、さらにアップしました。
高知は25円アップの762円となり、全国最低では無くなりました。
この時点で全国で最も低いのは鹿児島の761円でした。
しかし・・
令和元年10月5日に全国の最低賃金が、さらにアップ。
高知は28円アップの790円となりました。
ここ数年と比べても、かなり高い金額アップではありますが・・
15県同額ではありますが、再び全国最低の最低賃金となりました。
なぜ、最低賃金が上がるのか?
最低賃金は、ここ10年、全国平均で161円アップしているそうです。(2017年時点)
現在、政府は最低賃金を全国平均1000円にしようとしているという話もあります。
これは、正社員と非正規社員の収入の格差の解消が目的。
さらに・・
最低賃金で働く人が生活保護の収入よりも低いというような社会問題からのようです。
最低賃金が上がるのは良いことなのか?
最低賃金が上がるのは雇用される側としては良いことのように思われますが・・
経営者側からすると、厳しい話です。
特に中小企業や零細企業の多い高知県からすると、特に経営が厳しくなる要因となるでしょう。
さらに・・
来年の令和元年10月からは消費税も上がりました。
消費税が上がって苦しくなるのは、消費者な生活の話だけではありません。
経営者からすると、商品の仕入コストや店舗の家賃、光熱費など経営に関わる経費が全て上がってしまうのです。
消費税が上がるとお店の商品が値上がりをしますが、上がりした分の金額は、お店に入るのではありません。
国の税金になるのです。
つまり・・
商品自体が値上がりしても、お店の儲け分は変わらないのです。
ですので・・
これからは、ますます、経営者に厳しい時代になるのです。
さらに・・
最低賃金が上がることは、雇用される側にしても、一概に良いこととは言えません。
なぜなら・・
雇用する側が人を雇いにくくなるからです。
安い賃金であれば、わりと簡単に人を雇うことが出来ても、高い賃金を払わなければいけないとなると、簡単に人を雇う事が出来なくなります。
そうなれば・・
本当に仕事が出来る人だけを、より厳選して雇う事になるでしょう。
つまり・・
人を雇用してから、仕事を教えて育てるという余裕が無くなるのです。
さらに・・
最低賃金が上がることで、正社員と非正規社員の給料の差が無くなります。
これは、非正規社員側に良いことのように思われますが・・
そうなると、会社側は非正規社員を雇わず、正社員のみで経営を賄う方向へ進んでいくでしょう。
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最低賃金が上がって得する人、損する人。
最低賃金が上がって得する人は、スバリ・・
仕事が出来る人です。
時給1000円払うのならば、1000円以上の働きをしてほしい。
それが、雇用主側の本音です。
仕事が出来る人であれば、雇用主は給料を上げてでも働いてほしいから、得するでしょう。
しかし・・
仕事が出来ない人には、ますます厳しい世の中になるでしょう。
雇用主が・・
頑張って仕事を覚えてほしい。
と、仕事が出来るようになるまで待つ余裕が無くなります。
ですので・・
より、即戦力が求められる世の中になるでしょう。
さらに、最近ではあらゆる仕事がIT技術の進歩により、オートメーション化が進んでいます。
人を雇う人件費が高くなれば、企業は、ますますロボットによるオートメーション化を進めて行くでしょう。
そうなると、人が働く場所が減って行きます。
ただし・・
現在、少子化問題など日本では人口が減って行ってますから、そちらの方面から見れば、これは自然の流れとも言えるのかもしれません。
最低賃金が低い事よりも地域格差が問題。
最低賃金は高知県でも過去10年で115円上がっています。(2017年時点)
しかし・・
東京との格差は10年で117円から221円に広がっています。
これでは、ますます優秀な人が都会へ流れて行ってしまうでしょう。
さらに・・
高知県も移住促進に力を入れていますが優秀な人材の移住は難しくなります。
ですので、格差を少なくしなければいけません。
しかし・・
東京と同じ最低賃金にするというのは現状、難しいでしょう。
それでは、高知の企業の経営が悪化してしまいます。
では、どうすれば、良いのか?
単純に高知に儲かる企業が増えれば良いのです。
ただし・・
それが難しい所なのです。
例えば・・
高知県も企業誘致をしようとしていますが・・
南海地震が近年来るかもしれないと言われている場所に支社等を誘致しようとする企業は、なかなか無いでしょう。
ですので、方法はいわゆる・・
地産地消しかないと思われます。
高知で作ったものを高知の人が買う。
高知県民全員が、その意識を持つことが大切ではないでしょうか?
今は便利なネットショッピングが普及していますし・・
店頭での買い物の際には安い県外産や外国産を買いたくなる気持ちもわかりますが・・
それでは、地元企業が潤いません。
それは、結果的に地元の経済、そして自分の収入を減らす事へ繋がってしまいます。
例えば・・
スーパーの食材も出来るだけ、高知産のものを買う。
ネットショッピングで物を買わず、地元の商店街に足を運んで物を買う等。
つまり・・
地元の企業を応援する事です。
そういった運動を続けて行けば、地元の企業が潤い、必然的に高知県民の収入アップに繋がるはずです。
幸い高知県にはネットショッピング等で買うのは難しい、新鮮な食材等が豊富です。
ですが、食材だけでなく、その他の商品も地産地消を出来るシステムが進んでほしいものです。
さらに・・
高知で作った物をネット販売等で、全国的に売り出すことも理想ですね。
それにより、全国の経済が高知へ回って来ることになります。
「給料=働いた時間」という概念は無くしたほうが良い。
マジシャンの世界では時給という概念は基本ありません。
なぜならば・・
マジシャンという仕事をしている人達の、ほとんどフリーランスや個人事業主だからです。
収入は時給や給料というよりも「ギャラ」と呼びます。
私のようにマジックバー等を経営しているマジシャンは「売上」とも呼びますが。
ギャラはマジシャンのスキルや知名度で変わってきます。
マジシャンに限らずフリーランスや個人事業主にとっては、収入は働いた時間で変わるのではなく、スキルによって変わるでしょう。
どの程度、顧客が求める仕事が出来るか?によって収入が変わるのです。
これから、最低賃金が上がっていけば、企業は社員を雇うよりも、外注できる仕事は外注が増えると予想されます。
社員を雇えば仕事がない時でも、給料を払わないといけないですが・・
外注であれば、忙しい時だけ依頼して、仕事がない時はコストを減らすことが出来るからです。
つまり・・
フリーランスや個人事業で働く人たちの仕事が増えると予想出来ます。
現在、企業の社員として働いている人達も・・
給料=働いた時間
ではなく・・
給料=自分のスキルという概念を持ち・・
フリーランスでもやっていけるだけのスキルを身に付けた方が良いのです。
それは・・
将来、独立出来る。
という理由だけでなく・・
企業にとっても、雇用主が求める人材は、そのような仕事の出来る人材だからです。
独立してもやっていけるくらいの人材であれば、企業としては会社で働いてほしい人材です。
会社を辞めてほしくないはずですから、自然と給料も上がり、待遇も良くなるでしょう。
しかし・・
自発的に仕事をしないで、ただ、給料や休み等の待遇に不平不満ばかり言うというのは、一番、雇用主に嫌われる人材です。
世の中は経営者よりも、圧倒的に労働者の方が多いのです。
ですので・・
経営者の気持ちがわかる人は少ないです。
もちろん、賃金をちゃんと払わずに労働者をこき使う、いわゆるブラック企業体質というのは問題でしょうが、実際、そのような企業はいち。
ですので・・
労働者も経営者の気持ちを理解する事が大切でしょう。
仕事の出来る人とは?
私は労働者と経営者、両方の立場を経験したことがあります。
労働者の頃は、ただ給料が多く、休みも多い方が良いと思っていました。
しかし・・
経営者の立場になると、なんて甘い考えをしていたんだろうと思うようになりました。
経営をする、さらに人を雇うというのは想像以上に大変な事です。
決められた時間に出勤をして、決められた仕事をして、決められた時間に帰る。
それが出来るのは労働者だからです。
経営者になると・・
仕事を自分で作り、全てを自分で決めないといけません。
さらに人を雇うと、その人の仕事も作り与えないといけないのです。
つまり・・
仕事の出来る人というのは・・
仕事を作れる人です。
最後に。
関連する記事として、以前に・・
という記事を書いています。
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