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目次
はじめに。
マジックが好きな若い人達なら、将来、プロマジシャンになってみたいと多少なり思う人が多いのではないでしょうか。
ただし・・
マジックだけで生活していけるか?
それが、不安の要因でしょう。
ところが・・
プロマジシャンになっている人達の中には、意外と頑張ってみれば、すぐにマジックだけで生活していけるようになったと言う人が多いです。
しかし・・
プロマジシャンになる本当のリスクは、なった後にあるのです。
プロマジシャンになる本当のリスク。
プロマジシャンの殆どの人達はフリーランスであり、自営業者です。
プロマジシャンに限った事ではありませんが、自営業者というのは、会社員と違って福利厚生で守られていません。
つまり・・
病気や怪我で仕事が出来なくなった場合、その間は殆ど無収入になってしまうのです。
特にプロマジシャンの場合は体を使って稼ぐ仕事でもあり、しかも舞台に立つ演者でもあり、エンターティメント業です。
例えば、腕を骨折などしてしまったら、完治するまでマジックは出来ません。
生命保険に加入していれば、入院した場合は入院費の保険金が1日ごとに受け取れる場合がありますが・・
通院のみの場合で保険金が支給される事は殆どありません。
また・・
最近はテレビで「仕事が出来なくなった場合の給料保障」というCMをよく見かけますが・・
あれは、寝たきりの重傷で何の仕事も出来なくなった場合の為のものであり、単なる骨折程度では保険金を受け取ることは難しいようです。
会社員であれば、病気や怪我で一定期間、仕事が出来なくなったとしても、有給休暇や傷病手当という公的な保険である程度の収入が、その間も保証されています。
しかし・・
自営業者の場合、それは対象外なのです。
プロマジシャンは働けなくなった場合のリスクにも備えておくべきなのです。
プロマジシャンのリスクに備える5つの方法。
プロマジシャンであっても、例えば会社を立ち上げ、従業員を雇って社長業を目指す人などであれば、この話は少し違って来るかもしれません。
しかし・・
フリーランスのパフォーマーとしてやって行く人などであれば、病気や怪我で仕事が出来なくなった場合のリスクを、ある程度、考えておくべきです。
①貯金をしておく事。
最低でも1ヶ月間は無収入になっても生活出来るだけの貯金はしておくべきです。
若くて健康だから大丈夫なんて思うのは間違いです。
病気だけでなく、交通事故などで骨折しただけでも、マジシャンの場合はマジックが出来なくなるのですから。
②健康管理をしっかりする。
プロマジシャンの生活は不規則な場合が多いです。
しかも、会社員と違って、毎年の健康診断もありません。
健康管理は自分自身でしないといけません。
若いうちは大丈夫かもしれませんが、年齢を重ねて、特に40歳を超えると、思わぬ病気にかかってしまう人も多いです。
40歳を超えると、自治体の無料健康診断を受ける事が出来たりします。
そういうのも利用して、しっかりと健康管理をするべきでしょう。
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③年金と国保はちゃんと支払う。
将来、年金なんて破綻してしまう。
と、言う人もいますが、断言します。
年金は破綻しません。
ただし、今よりも貰える額は減る可能性は高いでしょう。
それでも・・
普通に貯金するよりは多い金額が返って来ます。
もちろん、ある程度の年齢まで生きた場合ではありますが。
日本の平均寿命は毎年、上がっています。
若い人にとっては、ずっと先の話をかもしれませんが・・
自営業者には退職金もなければ、厚生年金もありません。
老後の備えも自力で何とかするしかないのです。
せめて、国民年金は支払っておきましょう。
それと、お勧めするのは不可年金に加入する事。
これは、あまり知られていない制度ですが、実は国民年金に月額400円を足すだけで、将来、もらえる年金額が増えるのです。
詳しくは、以前に書いた記事に詳しく説明していますので、ぜひ、こちらも読んでみてください。
↓
自営業なら必ず加入するべき付加年金。
そして・・
国保は当たり前ですが、支払っておきましょう。
国保に加入してなければ、風邪で病院に行っただけでも、高額な料金を払わなければいけなくなります。
病院なんて行かなくて大丈夫なんて思うのは、ハッキリ言って自殺行為です。
病気や怪我をしない人なんていません。
街を歩いているだけで怪我をするリスクはあるし、病気を移されるリスクもあります。
どんなに健康体な人でも、数年に1度は嫌でも病院へ行かなければいけなくなる場合があります。
④パフォーマンス以外の収入源を作っておく。
怪我などでマジックが出来なくなった場合の為にパフォーマンス以外の収入源があれば少しは安心です。
例えば・・
レクチャー
マジック道具の制作販売
など。
私の場合、現在の主な収入源は・・
①イベント出演。
②マジックバーの経営。
③私立高校の奇術部の指導とマジックの授業。
怪我でマジックが出来なくなった場合、①と②は難しいですが、③の奇術部の指導だけであれば、自分がマジックをしなくても、ある程度は可能です。
また・・
実はこのブログ自体も、わずかながら収入源になっています。
それについて興味のある方は、以前に書いた、こちらの記事を読んでみてください。
↓
自営業、フリーランスの人はブログを書くと成功する。5つの理由。
ただし、これはパフォーマーとして独り立ち出来るレベルになった方への話です。
まだ、独り立ちも出来ていない方が、これを考えるのは少し早いでしょう。
⑤信頼出来るパフォーマー仲間と交流を持っておく。
もし、病気や怪我で自分が受けていた仕事に出演出来なくなると、クライアントに迷惑がかかってしまいます。
予期せぬ、病気や怪我とは言え、プロとして仕事をしている以上は自己責任であり、責任は自分で取るべきです。
ですので・・
普段から代理の出演を頼めそうな信頼出来るパフォーマーと仲良く交流しておきましょう。
個人的には不特定多数と言えるほどのパフォーマーと交流を持つ必要がはないと思いますが、自分が信頼出来ると思うパフォーマーであれば、関係を大切にしておくべきてましょう。
そして、相手が困った場合も力になってあげるべきです。
同業者はライバルでもありますが、困った時は持ちつ持たれずの関係です。
最後に。
関連記事として以前に・・
という記事も書いてます。
宜しければ、こちらも合わせて読んでみてください。
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*画像「Pixabay」より
マンガ 自営業の老後 単行本(ソフトカバー) – 2017/4/12